第1問 世界の自然環境
2017年度の第1問は,世界の自然環境と自然災害について扱った問題。例年の第1問よりも少し難しい問題であった。特に問1と問2、問5は海底地形や海流、自然災害についての正確な知識が求められたため、難易度が高かった。しかし、その他の問題は基礎的な知識を押さえられていれば解ける問題がほとんどなので、落ち着いて取り組みたい。

第2問 資源と産業
2017 年度の第2 問は例年通り世界の資源、鉱工業に関する問題であった。時事的な知識を必要とする問題が多かった。求められている知識のレベルはそれほど高くないが、地理的な思考力が試される大問だった。丁寧に選択肢を検討し、確実に得点していきたい。

第3問 世界の都市・村落
世界の都市・村落に関する問題を、図や写真を用いて考察させる問題が多かった。日本の人口の推移を把握していないと、問4、問5は解きにくかったかもしれない。全般に、基本的な知識と地理的思考能力を試す、比較的得点しやすい問題であるといえよう。

第4問 中国の地誌
講評 毎年第4問では地誌が出題され、今年は中国が出題された。全体として中国国内の気候区分をイメージとしてでもある程度把握しておく必要があり、問2や問3など地理的思考力の試される問題でも、細かな気候区分の知識は大きな手掛かりとなっただろう。問5や問6など近年の中国国内の開発状況や社会状況についての出題もあり、広い知識を必要とする出題であった。

第5問 ドイツとスペインの比較
昨年に引き続き、ヨーロッパに関する問題が大問まるごと出題された。本問は、さらにドイツとスペインに焦点を絞った比較地誌の問題であった。連邦制のもと工業が発達しているドイツと地中海性気候下にあるスペインの気候や都市の性質、EU内の経済関係を問う問題が多く、判断に迷う問題が多かった。ヨーロッパ地誌に関する知識がないと、正答するのは難しかったであろう。

第6問 地域調査
第6問の地域調査は毎年出題されるが、本年度は7題構成となり、配点と所要時間が増した。全体としては平易な問題が多い。題材となったのは長崎県の壱岐島であり、地域調査としては珍しい離島の出題であった。いずれにしても、与えられたデータを的確に処理すれば十分に対応できる問題である。

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① Cが該当する。Cの海域は新期造山帯に属する環太平洋造山帯とアルプス・ヒマラヤ造山帯の会合部とされている、スラウェシ島よりも東に位置し、海溝は存在しない。また、インドネシア半島、マレー半島、パプアニューギニアの沿岸は水深が浅い。 ② Dが該当する。この選択肢を積極的に選ぶことは難しい。他の選択肢との消去法で判断するのが妥当だろう。また、Dの海域は北アメリカプレートと太平洋プレートの境界に位置すると考えた人もいると思うが、地図帳や資料集で確認してみると、北アメリカプレ―トと太平洋プレートの境界はDの海域よりも北のアリューシャン列島上にあるので、海溝は存在しない。 ③ Bが該当する。Bの海域は線の真ん中付近がフィリピン海プレートと太平洋プレートの境界に位置するため、海溝が存在し、そのため、水深が-8000mより深くなるところがある。 ④ Aが該当する。この線の中央部は広がる境界に位置するため、中央部で新たなプレートが生成され、水深が浅くなる。よって、中央部を基点にして、線の端になるにしたがって水深が深くなると考えられる。  問2  2  正解は⑤ 解説 この問題のポイントは、「海氷に覆われにくい地域=海水温が高い地域=暖流が流れている地域」ということが分かったかどうかにある。このことが分かれば暖流が流れている地域を選べばよいと判断できる。Jは寒流の東グリーンランド海流、Kは暖流の北大西洋海流、Lは寒流の千島海流(親潮)、Mは暖流のアラスカ海流が流れているので、正解はKとMの組み合わせになっている⑤である。

P ウが該当する。ウはサンフランシスコだと思われる。この地域は大陸西岸の緯度40度以下に位置するため地中海性気候(Cs)に属する。アも同じ気候に属するが、最高月平均気温がそれほど高くないことから判断すればよい。 Q アが該当する。この地域もウと同様に地中海性気候(Cs)に属する。最高月平均気温が比較的高いことから判断すればよい。 R イが該当する。この地域は内陸であるため乾燥しやすく、乾燥気候に属する。よって、最多月降水量が少ない。 S エが該当する。エはニューヨークだと思われる。ニューヨークは大陸東岸に位置し、緯度が北緯50度以南であることから温暖湿潤気候(Cfb)に属するので、最小月降水量がそれほど少なくないと考えられる。  問4  4  正解は③ 解説 ① 正 砂州とは、入り江や湾を閉ざすようにのびた砂礫の州のことである。 ② 正 潟湖(ラグーン)とは、砂州などによって外海と隔てられた水域のことである。 ③ 誤 これが解答となる。クは鳥趾状三角州であり、鳥趾状三角州とは分岐した複数の流路に沿って自然堤防が突出し、鳥の足跡や手のひらのような平面形を示す三角州のことで、三角州とは河川によって運搬された砂や粘土が河口付近の静水域に堆積して作られる低平な地形のことである。また、陸繋島とは海岸と砂州でつながった沖合の島のことなので、不適切。 ④ 正 干潟とは干潮時に現れる遠浅の海岸のことである。 	 問5  5  正解は② 解説 X 被害者数や被害額が他と比べて突出して多いため、人口が最も多いアジアが該当する。 Y 被害額が大きく、被災者数が少ないことから、インフラが整備されており、道路が発達し、人口が少ない南北アメリカが該当すると考えられる。 Z  被害額が少なく、被災者数が多いことから、人口が多く、インフラ設備があまり整っていないアフリカと判断すれば良い。 よって、Xがアジア、Yが南北アメリカ、Zがアフリカとなる②が正解である。  問6  6  正解は④ 解説 ①  正  防災マップ上に示されている火山灰の降灰範囲は年間で最も多い風向に基づいているだけであるので、

実際に地点サの農地で火山灰が降灰する可能性がある。 ② 正 地点シの国道には土石流の影響が及ぶ。 ③ 正 地点スには火砕流の熱風が及ぶ。 ④  誤  防災マップから、地点セは土石流と火砕流の両方の被害を被る可能性がある。①	正 中国産や米国産の安い農産物に国内産の農産物は押されている。そのため政府は農業機械購入の際に補助金を交付するなどといった、農業経営を効率化するための支援をしている。 ②	正 トレーサビリティー制度とは、物品の生産段階から最終消費段階、あるいは廃棄段階までの流通経路を追跡可能にする制度である。日本では米国でのBSE問題を受けて牛肉に関してはトレーサビリティーが義務化されている。 ③	正 遺伝子組み換え作物を使用した加工食品の輸入は禁止されていない。 ④	誤 保存技術の向上により航空輸送で中国産の生鮮野菜が輸入されている。中国産レタスなどの生鮮食品の輸入量は特に伸びている。よってこれが正解である。  問2   8  正解は② 解説 労働集約的な農業が営まれているグループ(アフリカ、アジア)と粗放的な農業(オセアニア、北アメリカ)がおこなわれているグループの2つに分けて考えよう。 ①	アフリカ  工業化が進んでいない。そのため第1次産業の構成比が大きくなる。 ②	アジア   ASEAN諸国を中心に近年工業化が急速に進行している。そのため第1次産業構成比は低下してきている。 ③	オセアニア オーストラリアでは大規模農場で粗放的な農業が営まれている。 ④	北アメリカ アメリカ、カナダでは非常に大規模な農場で農業が営まれている。センターピポットなどが有名である。

解説 ①	正 ヨーロッパではバイオマスエネルギーの利用が進んでおり、木くずなどの利用が進んでいる。 ②	正 代表例はトウモロコシ。先進国では原油価格の上昇を背景にエネルギーの自給化をすすめている。アメリカなどではトウモロコシ由来のバイオエタノール生産が拡大しているため、食用のトウモロコシ価格は高騰している。 ③	誤 発展途上国でもバイオマスエネルギーの利用が進められている。代表例はブラジル。サトウキビ由来のバイオマスエネルギーの利用が進められている。よってこれが正解である。 ④	正 バイオマスエネルギーの原料となっている植物が吸収した二酸化炭素を、燃焼する際に放出していると考えられるので大気中の二酸化炭素の総量はあまり変わらないと考えられている。    問4   10  正解は② 解説 日本とドイツの判別が難しい。各国のエネルギー自給のようすを細かく見ていこう。 ①	日本が該当する。化石燃料がほとんど存在していないため、日本で自給できるエネルギー源はほぼ水力発電、再生可能エネルギーのみに限定されるので、エネルギー自給率は10パーセントに満たない水準である。工業が発展しているため鉱工業就業人口割合は高い。 ②	ドイツが該当する。国内の資源は少ないが、ルール炭田で産出される石炭などが利用できるため日本と比べるとエネルギー輸入依存度は低い。日本と同じく工業が発展しているため鉱工業就業人口割合は高い。 ③	イギリスが該当する。北海油田で石油が産出されるため、先進国の中では比較的エネルギー依存度が低い。 ④	オーストラリアが該当する。石炭輸出は世界2位(2012)であり、世界有数のエネルギー輸出大国である。そのため、エネルギー輸入依存度はマイナスになっていると考えられる。  問5   11  正解は④ 解説 ア 消費量が該当する。中国、アメリカ、インド、日本、ドイツなどの人口が多い国、工業化が進んでいる国が上位を占めていることからわかる。中国は鉄鋼生産が急増しており、また、工場の設備の多くは旧式であるため、石炭使用が非常に多くなっている。 イ 生産量が該当する。石炭産出量の上位国は中国、インド、アメリカ、インドネシア、オーストラリアである。中国、インドなどでは自国で産出される石炭を利用し、鉄鋼生産が盛んである。 ウ 輸出量が該当する。中国やインドは産出量が多いが消費量も多く、輸出にはほとんど回されない。インドネシアやオーストラリアは工業化があまり進んでおらず、算出した石炭の多くが輸出されている。 よって、生産量がイ、輸出量がウ、産出量がアとなる④が正解である。

カ ロッテルダムが該当する。ライン川の河口付近に位置するロッテルダムはヨーロッパの水運の拠点として発達している。 キ デトロイトが該当する。古くからフォード社などが自動車生産を行ってきた。 ク バンコクが該当する。タイは比較的治安が良く、親日国であるため、日本の自動車製造メーカーが進出している。 よって、デトロイトがキ、バンコクがク、ロッテルダムがカとなる④が正解である。  第3問 世界の都市・村落  出題分野	人口,都市,村落,生活文化 難易度	★★☆☆☆ 所要時間	8分 講評	世界の都市・村落に関する問題を、図や写真を用いて考察させる問題が多かった。日本の人口の推移を把握していないと、問4、問5は解きにくかったかもしれない。全般に、基本的な知識と地理的思考能力を試す、比較的得点しやすい問題であるといえよう。  問1   13  正解は② 解説 ① 正 ロシアでは、社会主義時代に整然とした画一的な集合住宅が建設された。 ② 誤 ロサンゼルスは大都市の都心部であるが、写真は都市部ではなく、郊外の高級住宅地の写真である。  ③ 正 中国では、都市計画が不十分なまま都市開発が進んだため、さまざまな大きさや高さの建物が高密度に混在している。 ④ 正 ドイツでは歴史的建築物や旧市街を保存することで景観の保全を図っている。  問2   14  正解は④ 解説 ① 誤 長安は放射・環状都市ではなく、格子状都市である。奈良時代の平城京、平安時代の平安京などは長安を参考にして建設された都市である。 ② 誤 幕藩体制下では江戸幕府の支配力が強く、自由都市は生まれなかった。 ③ 誤 タウンシップ制に基づく村落は散村であり、家屋が1戸ずつ分散している。 ④ 正 マンチェスターやエッセンは、産業革命の時に工業都市として発展した。

① 南アフリカ共和国 アフリカ共和国では、白人と黒人の経済格差が激しい。また、人口の偏在の度合いは低い。 ② オランダ オランダは国土が狭く、国土全体で人口密度が高い。また、先進国であり、一人当たり総生産の国内地域間格差は比較的小さい。 ③ メキシコ メキシコでは、メキシコシティへの人口の集中が著しい。また、メキシコは発展途上国であるから、1人当たり総生産の国内地域間格差は大きい。 ④ オーストラリア オーストラリアでは、アネクメーネ(アリススプリングスなど)とエクメーネの両方があるため、人口の偏在の度合いは高い。一方、先進国でもあるので、1人当たり総生産の国内地域間格差は比較的小さい。  問4   16  正解は⑤ 解説 1985~1990年は、ドーナツ化現象が活発な時期である。1995~2000年では、ドーナツ化現象は落ち着いてきてきたがまだ進んでいる地域もある。また、都心回帰現象が始まった時期であり、都心部の人口が増え始めている。2005~2010年では、ドーナツ化現象がおさまり、都心回帰現象が活発化した時期である。  問5   17   正解は③ 解説 ① 正 老年人口率の図を見ると、地方の県の老年人口率が高いことが分かる。 ② 正 老年人口の増加率の図を見ると、高位の県は三大都市圏に集中していることが分かる。 ③ 誤 老年人口1000人当たりの養護老人ホーム定員数の図を見ると、高位の県は三大都市圏内の県ではないことが分かる。 ④ 正 高度経済成長期に流入した当時の若年層は、いわゆる団塊世代であり、現在60代後半である。

ア Bが該当する。Bの黄河流域では、中国西部のゴビ砂漠から風で運ばれてくるレスが堆積してホワンツー高原が形成されている。 イ Cが該当する。C付近に位置するコワンシー壮族自治区周辺では、石灰岩が厚く堆積し、多雨気候のもとで雨による溶食作用が進んでタワーカルストが形成されている。 ウ 残ったAが該当する。アとイがわかりやすかった分、積極的に選ぶのは難しいだろう。中国西部は、北部に砂漠気候(BW)、標高の高い南部では気温が低くなっているためツンドラ気候(ET)が広がっている。A付近は寒冷地域であることを知っていれば容易であっただろう。 よって、アがB、イがC、ウがAとなる④が解答となる。  問2  20  正解は③ 解説 ① 該当するのはKである。北部に位置することから冬季の平均気温はかなり低く、また水分を多く含んだ季節風の影響を受けやすい場所に位置しているため月降水量の差が大きくなっている。 ② 該当するのはLである。③と悩ましいが、後述する茶の栽培で有名であることから高温多雨気候である福建省に位置するLは、降水量と夏季の月平均気温の高さから②であると考えられる。 ③ 該当するのはMである。これが正解となる。②との判断が難しかったが、Mに該当する雲南省は温暖冬季少雨気候(Cw)で、冬季の降水量の少なさから③だと判断したい。 ④ 該当するのはJである。北部に位置することから冬季の平均気温はかなり低く、また内陸部の乾燥地域に位置するため降水量は年間を通して少なくなっている。  問3  21  正解は③ 解説 カ 茶が該当する。茶は年降水量1,500mm以上の高温多雨気候を好む作物であり、中国の農業分布の指標となる1,000mm以上の地域と比較すると上位10省と重なっていることがわかる。また、茶の生産でイメージしやすい福建省の有無も判断の理由として良い。 キ イモ類が該当する。カとクに比べて北部でも栽培が盛んであること、土地が比較的やせている海抜500m以上の地域で主に栽培されていることから判断できるだろう。 ク 野菜が該当する。都市部の周辺に上位10省が分布していることから、野菜の近郊農業を思い浮かべたい。 よって、カが茶、キがイモ類、クが野菜となる③が正解である。

① 正 Pの地域では、工業化による大気汚染が深刻化している。 ② 正 Qの地域は亜寒帯冬季少雨気候(Dw)であり、寒冷地域なので暖房の使用も多くなっている。 ③ 正 暖房の必要性なども考えると、正しいといえるだろう。 ④ 誤 貿易風は、赤道付近を吹く恒常風であり、中国北部付近で吹いているのは偏西風である。  問5  23  正解は④ 解説 ① 誤 シャンハイ市における社会保障の格差は大きくなっている。 ② 誤 経済発展の状況から鑑みても、冷蔵庫やカラーテレビの普及率が低いとは考えづらいだろう。 ③ 誤 中国最大の油田は東北地方に位置するターチン油田である。 ④ 正 シーニンとラサを結ぶチンツァン鉄道が開通している。  問6  24  正解は① 解説 ① 誤 自治区の設置からも、公教育が漢語のみで行われているとは考えづらいだろう。よって、これが正解である。 ② 正 チベットや新疆ウイグル自治区における民族独立運動は、中国国内の紛争の火種となっている。 ③ 正 イスラームやチベット仏教など少数民族ごとに異なる宗教を信仰していたり、独自の食文化をもっていたりする。 ④ 正 前述したコワンシー壮族自治区のタワーカルストや、独自の文化を持ち、チンツァン鉄道も開通したチベットなどがイメージできれば良いだろう。

スペインの北部には新期造山帯のピレネー山脈があり、標高が高くなっている。一方でドイツの北部は北海やバルト海に面していて、北ドイツ平原が広がっている。よって、イがドイツに該当する。また、スペインはほぼ全域が地中海性(Cs)気候であり、年間降水量が500mm~600mmと安定している。一方で、ドイツはほぼ全域が西岸海洋性(Cfb)気候であり、地中海性(Cs)気候のスペインより降水量が多いと考える。ドイツ南部ではアルプス山脈に気流がぶつかるため降水量が多くなると考えられる。よってAがドイツに該当する。 以上より、イとAの組み合わせの③が解答として該当する。  問2  25  正解は② 解説 ① 誤 緯度にかかわらず、ドイツとスペインの全域で栽培されている。よって、混合農業で栽培される小麦が該当する。 ② 正 スペインの全域とドイツ南部で栽培されている。ブドウの耕作限界はヨーロッパでは北緯50度前後であり、これが該当する。フランスでブドウが栽培されていることを考えれば、ドイツ南部でも栽培されていると考えればよい。よって、②がブドウに該当し、正解である。 ③ 誤 ドイツ北部で栽培されている。耐寒性があるライ麦が該当する。 ④ 誤 スペイン南部で栽培されている。オリーブは夏に高温乾燥となる地中海沿岸地域に栽培が限られる。よって④がオリーブに該当する。  問3  26  正解は② 解説 1990年に東西ドイツが統一されてできたドイツ連邦共和国は、経済的に発展していた旧西ドイツ領の西部に人口が集中している。現在でも、旧東ドイツ地域から旧西ドイツ地域への人口移動が続いている。よって西部に人口が偏在しているキが該当する。また、ドイツの都市の性格として、政治、経済、工業の中心都市が異なっていることがあげられる。政治の中心がベルリンであるのに対し、経済の中心はフランクフルトであり、工業の中心はミュンヘンやシュツットガルトである。よって、人口第2位以下の都市にも多くの日本の民間企業が進出していると考える。よってEが該当する。よって②が正解である。  問4  27  正解は③ 解説  工業が特に発展しているのは4国のうちドイツとフランスである。ドイツは特に工業が発展しており、フランスなどへ工業製品を輸出していると考えたい。よってシがドイツ、サがフランスである。スペインとポルトガルの工業力を比較したときに、国土面積や人口、工場の数からスペインのほうが工業力はあると考えたい。よって、スがスペインに該当し、セがポルトガルに当てはまる。よってスが解答である。

解説 ① 誤 スペインに居留している移民の多くは、地中海を渡ってきた、イスラム系の北アフリカからの移民である。南アジアからの移民が多いのは、アラビア半島諸国である。南アジア移民の多くはアラブ人が敬遠する建設業や飲食業に従事する。 ② 正 ドイツには「ガストアルバイター」と呼ばれるトルコからの出稼ぎ労働者が多く、ドイツ人との文化的摩擦が続いている。 ③ 正 ドイツはイギリスと同じく観光赤字国として有名である。ドイツ人は夏のバカンスの時期になると温暖なフランスやスペインなどへ旅行する。 ④ 正 ③の解説のとおり、地中海側のヨーロッパ諸国は夏になると多くのバカンス観光客を受け入れている。また、世界遺産などの観光資源が多く、年間を通して観光客が多い。① 誤 壱岐島南部に標高213mの地点が存在しており、地図上にも明記されている。よって誤りであり、①が正解である。 ②③④ いずれも文章通りであり、正しい文章。  問2  30  正解は③ 解説 ① 誤 芦辺から当田触へ向かっている道路は、2006年の地形図でもほかの道路によって寸断されることなく残っている。よって誤り。 ② 誤 芦辺港南北両岸は確かに陸地化されており、北部は水田となっているものの、南部は埠頭が形成されている。よって誤り。 ③ 正 1926年の地形図では、芦辺から瀨戸まで渡船が運行されていたが、2006年の地形図では、フェリーは

運転されているものの、芦辺港を縦断する渡船は廃止されており運行されていない。よって正しい文章であり③が正解。 ④ 誤 梅ノ木ダムは灌漑用水用のダムである。水力発電用のダムは巨大であり、相当の高低差を必要とする。また、壱岐島の人口を考えても、離島に水力発電用のダムを設置するとは考えにくい。よって誤り。  問3  31  正解は① 解説 A 目の前に整備された水田が広がっており、奥に高台を見渡すことができる、これに該当するのはア B 畑や荒地がみられるが、圃場整備はなされていない。また、近い位置で標高が高くなっているので、該当するのはイ。 C 水田がみられるが、矢印の方向に向かうにつれて標高が下がっている。また、左右の標高が高くなっている。これに該当するのはウ。 よって、Aがア、Bがウ、Cがイとなる①が解答となる。  問4  32  正解は③ 解説 ① 誤 竜巻は複雑な気象条件下で突然形成されるものであり、背後に樹林をともなうことで対策可能な自然災害ではない。よって誤り。 ② 誤 フェーン現象は山脈など、高峻な山々を越えて風下でおこる現象であり、壱岐島では起きえない。よって誤り。 ③ 正 壱岐島は日本海に位置し、冬になると北西の季節風がユーラシア大陸から吹く。多くの塩分が季節風には含まれており、家屋に損害を与えるので、「背戸山」という樹林によって家屋を守っていると考えられる。よって③が正解。 ④ 誤 やませは夏に東北地方の太平洋側で起こるものであり、壱岐島とは関係がない。よって誤り。   問5  33  正解は④ 解説 カ 壱岐島は佐賀県、長崎県の真北に位置しており、対馬海流の流路上に位置している。対馬海流は暖流であるから、カに該当するのは暖流である。 キ 全国と比較したときに、1経営体当たりの漁船数が1隻である組織の割合が93.6%と高い。よって、経営規模は小さいと言える。キに該当するのは小さいである。 よって、カが暖流、キが小さいとなる④が解答となる。 問6  34  正解は①

E 対馬、五島列島、壱岐島など島しょ部で高く、長崎市でも高い。これは、「居住する市町内で買い物をする割合」に該当する。長崎市に住んでいる人々は、長崎市内が十分発展しているため、居住する長崎市で買い物をする。島しょ部に住む人々は、買い物をするために都市部である長崎市に向かうと多大な時間と費用を費やすことになるから、市域が発展していなくても島内で買い物をすることが多い。 F 島しょ部で高い。これは、「小学校の複式学級率」に該当する。島しょ部は過疎化の進行が著しく、18歳未満の人口が非常に少ない。島しょ部にあり、小学校を廃校することもできないため、複式学級をとる小学校が多い。 G 長崎市、諫早市、佐世保市で高く、島しょ部で低い。これは、「人口1,000人当たりの医師数」に該当する。過疎化の進む地域では医師の不足が深刻な問題となっており、長崎県もその例外ではない。 よって、以上が該当する①が正解である。  問7  35  正解は③ 解説 ③ 誤 AMeDAS(アメダス、自動地域気象観測システム)は特定地点の降水量、気温、日照時間、風速などを観測するものであり、その地域の被災家屋や被災者数を参照することはできない。よって誤り。 ①②④ 正 いずれも、調査の目的と方法がかなっており、壱岐島の自然災害や防災について調べることが可能である。