勉強は朝と夜のどっちがおすすめ?
多くの方は、「勉強は朝にやったほうが効率がいい」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
この言葉は正しいのでしょうか?実は人間の習性として、朝に適した勉強方法と、夜に適した勉強方法があります。
この記事では、朝の勉強と夜の勉強の違いや、時間に合わせた勉強方法、内容などについてまとめていこうと思います。
目次
勉強方法に正解はない
結論から言ってしまうと、「勉強は朝やった方が効率がいい」という言葉は、必ずしも正しいとはいえません。
正確に言い換えるのであれば、「朝やった方が効率のいい勉強法がある」というのが正しい表現となるでしょう。
勉強にはいろいろな方法があり、どれかひとつが正解で、ほかの方法は不正解ということはありません。
それぞれの人の性格やライフスタイルに合わせた勉強法を選択するのがベストであり、全員に同じ方法がフィットするということはありません。
勉強の方法や時間に正解はありませんが、朝にやった方がいい勉強方法、夜にやった方がいい勉強方法というのは存在します。
もちろんこれは全日制の高校に通うなど、朝起きて夜眠る一般的な生活をしている方に対してという条件が付きます。
ここでは高校に通うなど、朝起きて夜眠る、一般的な生活をしている方に向け、朝におすすめの勉強法と、夜におすすめの勉強法をご紹介していきます。
朝に適した勉強方法
朝勉強を行うといっても、具体的にいつ、どの程度の時間を勉強に割くべきか、まずはそこから解説しておきましょう。
ここで紹介する方法は、朝起きてから学校に行くまでの間に行う勉強方法です。勉強時間はそれぞれのライフスタイルに合わせて決めるのがいいでしょう。
ただし、さほど長時間の勉強は想定せず、30分程度あればできる勉強方法をご紹介します。
朝はクリエイティブな作業に最適
勉強とは脳に新たな知識を加えることが目的となります。そこで、朝の脳の状態を考えていきましょう。
脳は人間が寝ている間も活動をしています。しかし活動しているといっても、新たな知識を吸収しているわけではありません。
寝ている間に脳が行っているのは、脳内の整理整頓です。
前日得た知識や経験、友人や家族との会話や、テレビやPCから得た情報を、寝ている間に脳が整理整頓し、翌日目覚めたときから脳が働きやすいように準備をしています。
そのため人間は、目覚めた時が一番脳がリフレッシュしている状態になります。
朝勉強したほうがいいという方の発言の根拠もここにあるのでしょう。
脳がリフレッシュした状態で行うべきはクリエイティブな作業です。頭の中がすっきり整理整頓されているため、物事を考えるにも非常に都合のいい状態になっているといえます。
インプットよりもアウトプット
受験勉強や定期テスト対策など、学校の勉強におけるクリエイティブな作業とは、インプットではなくアウトプットの勉強。つまり問題集に取り組むなど、すでに頭の中にあるはずの知識を利用する勉強方法です。
数学や物理といった理系科目であれば、問題集の問題や、前日習った項目の例題をもう一度解きなおすなどの勉強がおすすめ。
国語や英語といった文系科目では、長文読解など頭を使う勉強がおすすめです。
朝起きてから学校に行くまでに行うべきはアウトプット。すでに身に着けた知識を使って問題を解くような勉強方法がおすすめとなります。
朝に勉強をするメリット
社会人の方はもちろん、学生の方にとっても朝の時間は非常に貴重な時間です。
そんな貴重な時間を割いてまで、朝から勉強をするメリットはあるのでしょうか?一般的に考えられる「朝勉強」のメリットを考えてみましょう。
脳がリセットされている状態で勉強できる
まずは何より、上で説明した通り、朝は1日で一番脳がリフレッシュされた状態であるということ。
脳内がきれいに整理整頓された状態は勉強にも適した状態と言えます。
人間は、特に何かをしなくても1日活動しているだけで目や耳、鼻、口などから多くの情報を吸収しています。
起きてから時間が経てば経つほど脳内にいろいろな情報が貯まり続けるため、寝起き以上にリフレッシュした状態はありません。
このリフレッシュした脳を利用できる唯一の方法が「朝勉強」となります。
制限時間がある
学生も朝の時間は忙しいと書きましたが、これがもう一つのメリット。多くの方は通学をするため、決まった時間に家を出る必要があります。
つまり朝の勉強には常にタイムリミットがあり、タイムリミットがあるからこそ朝勉強をする場合は、効率よく集中して行うことができます。
限られた時間を有効に使うことができるように、自然と鍛えられるのが朝勉強をするメリットといえます。
周囲の騒音や誘惑が少ない
朝勉強をしようとすれば、その分、少し早く起きる必要があります。
朝、まだ多くの方が通勤や通学で出かける前の時間は、街も静かで勉強に適した環境が整っているともいえます。
さらに、朝の早い時間はドラマやアニメなどがテレビで放送しているケースが少なく、誘惑の少ない時間帯でもあります。
さらにSNSや動画配信サイトでも早朝から情報が更新されることは少ないので、あらゆる意味で誘惑や騒音の少ない時間帯といえます。
誘惑や騒音が少ない分、勉強に集中できるというメリットも考えられるでしょう。
朝に勉強をするデメリット
朝のうちに勉強をするのは確かにメリットが多い勉強方法です。しかしメリットばかりではないのも事実。
朝勉強することによるデメリットに関しても挙げておきましょう。
睡眠時間の調整が難しい
朝勉強をする以上、勉強時間分早起きをする必要があります。
早起きをするということは、前日その分早く寝る必要があり、これまで朝勉強をしていない方は、多少なりとも生活リズムを変える必要があります。
生活リズムを変える上で問題となるのが睡眠時間の調整管理です。
睡眠時間を削って早起きをしてしまうと、昼間眠気に襲われる可能性があります。朝勉強をしても、昼学校で寝ていてはまったく意味がありません。
まずはしっかりと生活リズムを変える必要があります。
もうひとつの問題が部活動などに参加しているケース。その部活動で「朝練」などがある場合、そもそも毎朝早起きをしている可能性があります。
こういった方が朝の時間帯に勉強をしようとすると、さらに早起きが必要となり、生活リズムがかなり変則的になってしまう可能性があります。
睡眠時間の調整や管理が難しくなるのはデメリットの一つと言えるでしょう。
夜に適した勉強方法
ここまで朝の勉強について解説してきましたが、夜の時間帯に適した勉強方法もあります。
これも脳の働きなどを考えると理解しやすくなりますので、簡単に解説していきましょう。
寝る直前は暗記のゴールデンタイム
受験勉強の勉強方法などを調べたことがある方は聞いたことがあるかもしれませんが、眠る直前は「暗記のゴールデンタイム」と呼ばれています。
なぜ眠る直前がゴールデンタイムになるかというと、脳の働きに理由があります。
上でも説明しましたが、脳は寝ている間に脳内の情報を整理整頓しています。
そしてその間は新たな情報が脳に入ることがないため、寝る直前に得た知識、暗記した項目は、起きるまで最新の情報として蓄積されます。
脳に記憶された情報は、まず短期記憶として主に前頭葉の部分に蓄積されます。
この状態では脳にその情報が根付いておらず、その後新たな情報が入ってくると、短期記憶はどんどん更新され、前に記憶したものが消えていってしまいます。
寝る直前に暗記すると、長時間、短期記憶の最新情報にその暗記した項目があり、さらに寝ている間に脳内が整理整頓されるのでその短期記憶を使いやすくなります。
さらにベストを求めるのであれば、朝起きたら前日寝る直前に行った暗記をアウトプットするのがおすすめ。
短期記憶に蓄積された情報は、インプットとアウトプットを繰り返すことで長期記憶へ移行され、一度暗記したことを忘れにくくなります。
アウトプットよりインプット
夜寝る前というのは、脳が1日中働いて、もっとも疲れた状態になっています。
脳内に多くの情報が詰め込まれている状態であり、この状態では必要な記憶を取り出そうとしたり、持っている知識を使ったりしようとしても、スムーズに考えにくい状態になっています。
こういった状態でアウトプット、演習問題や長文読解などを行ってもあまり効率的に脳が働いてくれません。
そこでおすすめは脳に情報をインプットする勉強です。上でも触れた暗記や、翌日の授業の予習として教科書を読むなど、新たな情報を詰め込むのが最適と言えます。
夜に勉強をするメリット
夜の勉強には夜だからこそできるメリットがあります。夜の状態に適した勉強方法を選択すれば、より効果的に勉強できるでしょう。
そんな夜勉強をするメリットをいくつか挙げておきましょう。
集中力が高いケースが多い
夜と朝の最大の違いは脳の状態です。夜間というのはそれまで脳が1日働いている状態ですので確かに疲れはあります。
しかし同時に脳が活発に動き続けている状態でもあり、こういった状態での勉強は集中力が高まると言われています。
反対に朝の脳の状態はアイドリング状態。活発に活動するまでに時間がかかりますので、集中力という点では夜に勉強をした方がメリットがあります。
毎日時間を確保しやすい
朝の時間は通学などに向けて非常に忙しい時間であり、勉強時間を確保するのが難しい時間帯でもあります。
しかし夜の場合、勉強の後の予定は寝ることくらいですので、非常に時間調整がしやすく、毎日時間を確保しやすいというメリットがあります。
帰宅部の方でも部活動をしている方でも、その方のライフスタイルに合わせて、ある程度固まった勉強時間を、毎日の生活の中で確保できるのは夜の時間帯だけといえるでしょう。
夜に勉強をするデメリット
続いては夜に勉強をするデメリットをいくつか紹介します。
デメリットを正確に把握して、このデメリットが生じないような対策を講じることができれば、非常に効率的な勉強ができるようになります。
脳や体が疲労している
夜勉強の最大のデメリットは、肉体も脳も疲れているということです。
特に部活動をしている方や、毎日、塾や予備校に通っている方などにとって、疲労は大きな問題です。疲労が大きすぎれば当然勉強にも支障をきたしますし、効率的に勉強をするのが難しくなります。
周囲からの誘惑が多い
テレビの深夜放送や、SNS、動画配信サイトなどは、夜間から深夜にかけても魅力的な情報にあふれています。
こうした情報は誘惑につながり、勉強をしなくてはいけないと思いつつ、つい手を出してしまいたくなるものです。
朝の時間帯と比較すると誘惑は多く、こうした誘惑に打ち勝つだけの努力や精神力が必要になります。
睡眠時間の調整が難しい
夜勉強をする場合、勉強の後の予定は寝るだけの場合がほとんどです。
勉強開始の時間が遅くなっても、その分寝る時間を遅らせることで勉強時間の確保は可能ですが、睡眠時間の調整は難しくなります。
日常的な睡眠不足に陥りやすいのも夜勉強をしている影響というケースが多く、夜いくら勉強しても、昼間に脳が働かないのであれば勉強効果も半減してしまいます。
勉強時間の確保と睡眠時間の調整管理は、夜勉強の場合も大きな課題といえるでしょう。
大学ManaBunで自分に合った勉強方法を
朝の勉強にも、夜の勉強にもそれぞれ適切な勉強方法があります。
そこでポイントとなるのが、どれだけ勉強方法の選択肢を持っているかということになります。
勉強方法の選択肢を増やすためにもおすすめなのが、通信講座フォーサイトのeラーニング教材「大学ManaBun」です。
夜におすすめのインプットは講義動画でわかりやすく
大学ManaBunには、全教科をカバーした合計4,000以上の講義動画があります。
各教科の項目ごとに細かく区切られた講義動画は、スマホの小さな画面でも見やすく、また聞き取りやすく制作されています。
こうした講義動画はインプットの勉強に最適ですので、主に夜間の勉強で効果を発揮します。
教科書を読む、参考書を読む、単語や漢字を覚えるのと同時に、各項目を分かりやすく解説してくれる動画があれば、より夜間の勉強が有意義になるでしょう。
朝におすすめのアウトプットは演習問題がおすすめ
大学ManaBunでは、多くの演習問題も提供されています。
演習問題に挑戦するのは、勉強方法でいえばアウトプットですので、朝の勉強におすすめの勉強方法になります。
演習問題もスマホがあれば挑戦できる仕様になっていますので、朝寝坊して勉強時間が取れなかった場合、通学の電車の中でも挑戦することができます。
寝起きでも電車内でも、場所を選ばずアウトプットで実力が試せるおすすめのシステムといえるでしょう。
すべてのサービスを月額550円で
フォーサイトの大学ManaBunは、講義動画、演習問題などすべてのサービスを毎月定額料金で提供しています。
その料金も月額550円(税込)と非常にリーズナブルで、これもおすすめする大きな理由となります。
全教科の気になる部分を再度勉強することもできますし、苦手分野の補強だけでも利用可能ですので、ご自身のスタイルで利用できるのが大きな特徴です。
まとめ
「朝勉強した方が効果がある」という言葉は厳密にいえば正しくありません。
朝にも夜にも適した勉強法があり、その仕組みを知って、効果的に勉強をするのが効率的な勉強を実現するポイントとなります。
勉強の効率を考えるのであれば、毎晩2時間の勉強ではなく、毎晩1時間30分、毎朝30分の勉強をした方が効率はよくなります。
部活動やアルバイトなど、それぞれのライフスタイルもあるかと思いますので、それぞれの事情に合わせた勉強時間の確保、その時間に適した勉強をするようにしましょう。
いろいろなライフスタイルの方に、手軽に多くの勉強方法を提供しているのがフォーサイトの大学ManaBun。
大学ManaBunを利用して、より効率的な勉強をしましょう。