勉強に効果大?!付箋を活用しよう
勉強において重要なのは、できるだけ短時間で効率よく知識を身に付けることです。
そのために多いに活用できるのが「付箋」です。付箋の一般的な役目は目印をつけることですが、付箋の特性を活かせばさらに活用の幅は広がります。
付箋を使った勉強方法や、付箋を使うメリットなどをまとめていきましょう。
目次
付箋の活用次第で勉強の効率アップ
大前提となりますが、基本的に勉強を楽しいと思っている方、勉強が好きな方というのはさほど多くはありません。現役高校生の方の場合は、この傾向はより顕著かと思います。
とはいえ、現役高校生であれば勉強はしなくてはいけないものであることも事実。
進級・進学・就職のためにも学校の成績は重要になりますので、嫌いでも苦痛でも、ある程度の勉強をする必要はあります。
自分が嫌いなもの、苦痛と感じることを長時間続けるのは効果的ではありません。
勉強が嫌いである気持ちがより強くなってしまう可能性もあり、できれば勉強は効率的に短時間で終わらせるのが理想です。
さらにいえば、勉強法ひとつ、勉強に使用する文房具ひとつで、勉強の時間を楽しい時間と思えるようになるのが一番の理想ではないでしょうか。
そこでおすすめしたい文房具が付箋です。付箋と聞けば、気になるページの目印くらいにしか感じないかもしれませんが、工夫ひとつで非常に便利な勉強グッズにもなります。
付箋を駆使し、苦痛と思えた勉強時間を少しでも楽しいと感じるものにできれば、勉強自体の辛さを軽減し、しかも効率的に勉強できるようになります。
そんな付箋の使い方をいくつか紹介していきましょう。
付箋の種類
付箋とは、小さな紙の一部の裏面に糊付けがされており、教科書やノートといった紙に貼り付けることができる文房具です。
貼り付けるだけではなく、貼り直しも可能なため、いろいろな場面で活躍しますが、ここでは勉強の中での利用方法をご紹介します。
まず付箋にはいくつかの種類がありますので、その大まかな種類を紹介。同時に有効な活用方法なども紹介していきましょう。
幅の細いタイプ
付箋としてはもっともポピュラーなタイプが、幅が細いタイプの付箋です。
メーカーごとにいろいろなサイズがありますが、ここでは幅15~25mmほどのタイプを幅が細いタイプとします。
幅が細いタイプの付箋は、主に目印代わりに使用されます。教科書や参考書のページを開きやすくしたり、辞書などの目印に使ったりすることもあるでしょう。
もちろん目印としての使用方法も勉強に活用できます。さらに活用方法を考えると、「目隠し」という活用方法もあるでしょう。
教科書やノート、問題集、辞書など、覚えたい単語や文章に付箋を貼ることで、その部分を隠すことができます。答えを確認するときはめくるだけでOK。
同じ目隠しの効果としては、蛍光ペンとカラーシートを組み合わせたものもありますが、付箋を使えばカラーシートなしで目隠しができますので、より使いやすいはずです。
通学電車やバスなどで勉強をする場合、わざわざカラーシートを取り出すのは大変ですし、何より立った状態では使いにくい部分があります。
付箋であれば教科書や参考書を取り出すだけで勉強できますし、片手でも持つことも可能です。
また、マーカーで色を着けると消すことができなくなりますが、付箋は簡単にはがせるので、覚えた部分は付箋を剥がせば元通り。非常に使いやすい暗記法といえるでしょう。
正方形など面積の大きなタイプ
付箋の中ではサイズの大きい、正方形のものもあります。1辺の長さはメーカーごと、製品ごとにいろいろありますが、40~75mm程度のサイズが一般的でしょう。
こうした大きな付箋は、メモ書きができるのが特徴。この点を勉強でも活用しましょう。
例えば教科書や参考書に貼り付けるのであれば、重要と思われるポイントの補足情報をまとめて書いて貼付するという方法が考えられます。
また、合わせて覚えておくといい情報などを書いて貼付するのも有効です。
数学や物理のような計算式を多用する教科の場合は、解法などのポイントをまとめておくと効果的。
特に自分が間違えたポイントなどをメモ書きして貼付しておくと、後に見返したときに理解がしやすく効果的です。
サイズが大きいといっても付箋のサイズはさほど大きいものではありません。
そのスペースに重要なポイントを書き込むためには、しっかり頭の中で整理整頓して書き込む必要があります。
こういった物事をまとめて簡潔に書くという能力は、文章読解や論文テストなどで活用できる重要な能力です。
この能力そのものを鍛える勉強はなかなか難しいものですが、特別に勉強することなく、ほかの勉強をしているときに得ることができるのも、正方形の付箋を使うメリットということが言えるでしょう。
さらに言えば、詳細は後に解説する「付箋ノート」の作成でも非常に役立つのがこの正方形の付箋です。
この付箋ノートの作成は、物事を理解し解説するという能力を伸ばすのに非常に有効な方法ですので、ぜひ一度試していただきたい方法になります。
半透明や分離型も
付箋はシンプルなタイプだけではありません。付箋の中には半透明のタイプや、先端が切り離せる分離タイプのものもあります。
こうした変わり種の付箋も、勉強には役立つ付箋といえるでしょう。
例えば分離型。辞書や教科書、参考書など、1ページに多くの項目が書かれているようなものに貼付するのに非常に適しています。
気になる項目の書いてあるページに付箋を貼ったものの、後になってそのページのどこが気になったのか分からなくなるということも少なくありません。
こんな時、先端が切り離せる分離タイプの付箋を使用すれば、ページの目印として使用する以外にも、分離させた先端部分を気になる項目が書いてある場所に貼付することで、後で見返しても迷うことはありません。
同じくページ全体に多くの文字やイラスト、写真、グラフが掲載されている参考書などで力を発揮するのが半透明タイプの付箋です。
通常の付箋をこういった参考書の重要な部分に貼付した場合、付箋のせいで読めなくなってしまう箇所で出てきてしまいます。
こういったことを防ぐのが半透明タイプの付箋。付箋の上からでも下の文字やイラスト、グラフが読み取れるため、貼っても邪魔にならないというメリットがあります。
また、地図帳のように全体がカラーで文字の書き込みが難しいようなものでも半透明付箋は有効です。
半透明といっても文字は書き込めますので、上手に使えばストレスなく重要なポイントに貼付することができるでしょう。
勉強に活用する場合、カラーバリエーションもポイントに
ここまでは付箋の形を中心に紹介してきましたが、付箋を使用する場合は色にも注目。
この色分けを上手に活用することで勉強効率は一気にアップします。
例えば問題集。特に問題なく解けた問題には青の付箋を、一度は間違えたけど二度目で解けたページには黄色の付箋を、二度以上間違えたページには赤色の付箋といった具合に貼っていきます。
このルールで問題集を一通り解き終わると、自分の得意分野と苦手分野が一目で分かるようになります。
問題集は一周して終わりではありません。一周して自身の苦手分野を把握したら、その分野を集中的に勉強し直します。
そのうえで改めて問題集に挑戦しましょう。この調子で同じ問題集を周回し、最終的にすべての付箋が青になればその問題集の内容をしっかりと理解できたことになります。
付箋のカラーを活かすのは問題集だけではありません。何らかの差をつけることができるのがポイント。
例えば重要度や、気になるポイントなどを色別で分けることで視認性は一気にアップします。
カラフルなカラーの組み合わせで販売されているケースが多い付箋ですので、カラーの違いも上手に勉強に役立てましょう。
付箋を使うメリットと具体的な活用方法
勉強に付箋を活用するメリットは数多くあります。最大のメリットはその単価の安さでしょう。
一般的な付箋は、今や100円ショップでも購入できるほど安価になっています。1枚あたりの価格で言えば0.1円程度という商品も珍しくなく、コストを気にせずどんどん使えるというメリットがあります。
このほかにも明確にメリットといえる部分がありますので、このメリットに注目していきたいと思います。
教科書のポイントとなる部分を一目で分かるようにする
まずこれは大前提ですが、学校の教科書に大事ではない部分はありません。
教科書は学習分野において重要なポイントだけを分かりやすくまとめているもので、無駄な部分は一切排除されているのが一般的です。
大事な部分にマークをすると考えると、すべてのページ、すべての部分が大事な部分となります。この考え方はあまりよくありません。
本当にマークすべき部分は、自分が大切だと感じたポイントです。
大切な内容が多く書かれている教科書でも、人それぞれ気になるポイント、大事だと思うポイントがあります。
大切な部分をマークするのであれば、蛍光ペンでも赤ペンでもいいと思われる方もいるかと思います。
しかし付箋のほうが便利な理由があります。
例えば初めて学ぶ範囲の場合、どこが重要かはすぐに分からないものです。
その後の勉強の進行具合で、重要だと思った部分がさほど重要ではなかったり、別の場所が重要になったりと、重要ポイントも変化していきます。
蛍光マーカーなどでマークする場合は、ペンによっては一度マークした部分を消すことができません。
後に重要だと思うポイントが増えていけば、マーカー部分がどんどん増えていくだけで、最終的にどこが本当に重要なのか分からなくなってしまいます。
付箋の場合は貼り換えや貼り直しができます。しかも単価が安いため、不要となった分は剥がすようにすれば、本当に重要な部分にのみ付箋が残るため、後で見返してもポイントが一目でわかるようになります。
付箋を利用することで重要なポイントのページを見つけやすくなり、本当に重要なポイントのみをマークすることが可能となるわけです。
重要度別に色分けする
教科書や問題集などは、付箋の色分けを利用することで、重要度が一目で分かるようになります。これは上でも説明した通りです。
勉強において重要なことは、復習をすることともいわれています。
人間の記憶は一度学んだだけでは長期記憶として定着せず、その後定期的に同じ記憶を繰り返すことで、身に着けた記憶は長期記憶として脳の中に定着します。
復習が重要なのが勉強ですが、学んだ範囲をただやみくもに復習していては、いくら勉強時間を確保してもなかなか満足に復習はできません。そこで付箋による色分けの登場です。
参考書や問題集を使用し、その中でも重要と感じた部分、実際に間違えてしまった部分と、問題なく身につけられた部分を色分けすることで、効率的な復習が可能になります。
復習は基本的に苦手分野を中心に行うのが効果的。復習を繰り返し、苦手分野を克服できたら、得意分野も簡単に復習しておきましょう。
こうして、自分にとって重要な部分に特化して復習をすることで、その教科全体のレベルを上げていくことが可能になります。
自分の理解度を付箋で色分けしておけば、一目で勉強の進行度、理解度が分かるようになります。
付箋ノートを作成して効率的に勉強する
付箋を勉強で生かす具体例として「付箋ノート」を紹介しておきましょう。
これは勉強ノートを作る際、その内容を付箋で作ってしまうという方法です。
サイズ違い、色違いの付箋をいくつか用意し、この付箋を利用して勉強ノートを作成します。
幅の細い付箋で大見出し、小見出しを作り、内容部分は正方形の付箋で作ります。大見出し、小見出しは色で分けてもいいですし、幅のサイズで使い分けてもいいでしょう。
正方形の付箋も何色か用意するのがおすすめ。数学や物理のような教科の場合、公式は青の正方形付箋に書き込み、公式の解説式は黄色、例題は緑、などと使い分けることで、これもまた復習をしやすくなります。
日本史や世界史などの勉強ノートの場合、年代で色分けをするという方法もあります。
その時に起こった出来事を、時系列で並べ替えたいなどという場合は、付箋を貼りなおすことで別の勉強ノートに組み替えることもできます。
後で組み替えることができるのは通常の勉強ノートではできない勉強法。
これが付箋ノートをおすすめする理由でもあります。また付箋ノートは自分で組み立てる楽しさもありますし、カラフルなノートになるので、見た目にも楽しいという要素もあります。
付箋ノートを利用する場合、必ず各ページに余白を作りながら作成するのがおすすめ。
復習の時に気になったことを付箋に書いて余白部分に貼付することで、より見やすく分かりやすいノートになるでしょう。
まとめ
付箋を使用することで、自身の理解度や苦手分野が一目で分かるようになりますので、勉強の効率は一気に上がります。
さらに小さな付箋にポイントを書き込むことで、要点をまとめる能力も身につくでしょう。
勉強で付箋を使用するのであれば、もったいぶらずにどんどん使うのがポイントです。
1枚あたりの単価は非常に安価ですので、コスト面は気にせずどんどん貼り換えていきましょう。
今回は付箋を利用した基本的な勉強方法をご紹介しましたが、勉強方法はまだまだあるはず。
自分の勉強法に生かせるような付箋の活用法を見つけるのも、勉強を楽しめるようになるきっかけになるかもしれません。