勉強中に眠気を覚ます方法

受験勉強にしても資格取得のための勉強にしても、自身のプライベートな時間を削って勉強をする必要があります。普段であればゆっくりしている時間に勉強することになり、そんな勉強時間に眠気を感じることも多いかと思います。

そんな眠気の原因や、眠気を感じた時の対処法、さらに普段の生活の中での予防策に関してまとめていきましょう。

勉強中の眠気の主な原因

受験勉強や資格試験の勉強をしていると、眠気を感じてしまうという経験は誰にでもあるかと思います。学校の授業中、眠気に抗えずについつい居眠りをしてしまったことがあるという方も多いでしょう。

では、なぜ人は勉強をするときに眠気を感じてしまうのでしょうか?まずは眠気の原因から考えていきましょう。

睡眠不足、栄養不足

もっとも単純な理由は「睡眠不足」でしょう。学校の部活動などが続き、そもそも睡眠時間が不足している可能性があります。

また、普段眠気に襲われていることで、前日勉強を頑張りすぎた結果、あまり寝ていないというケースもあるのではないでしょうか?

睡眠不足ではないはずなのに眠気に襲われる場合、体内の栄養不足の可能性があります。体内の栄養が偏り、ちょっとしたことで疲労感やだるさを感じるようになってしまうと、体の異変を感じた脳から眠れという信号が送られます。

毎日しっかり寝ているはずなのに眠いという方は、疲労感やだるさの解消につながる栄養素を意識した食事を摂り、まずは体調を整える必要があります。

夜型の生活など自身のライフスタイルに問題が

人間の体内には体内時計があります。毎日出勤のために朝6時に起き、夜は0時に眠るという方は、普段寝ている時間が来ると体が眠気を感じてしまいます。

普段から昼型の生活であればこの体内時計から来る眠気も夜間に襲ってきますので、コントロールはしやすくなります。

しかし、しかし、つい夜更かしの習慣がついたりして、すっかり体内時計がおかしくなってしまっている方もいらっしゃるかと思います。
特に夜型の生活をしている方が、昼間に勉強をしようとしても眠気に襲われてまず勉強はできません。

勉強時間を自身のライフバランスに合わせるか、普段から朝方もしくは昼型の生活を心がけるか、どちらかに合わせないと勉強時間の確保は難しくなります。

毎日の刺激の欠如

脳は刺激を受けることで眠気を忘れてしまうものです。例えばスポーツ観戦などで興奮すると、睡眠不足の状態でも眠気を感じにくくなります。

大好きな人とデートをしていても、脳は興奮状態になりますので眠気は離れていきます。

この反対に、脳に刺激がない状態が続くと人は眠気を感じてしまいます。毎日の仕事や通学が単調なリズムで繰り返され、特に大きな刺激がないとどうしても眠気を避けることはできません。

そもそも勉強自体に大きな魅力を感じていないと、勉強という行為自体が刺激の少ない行為となります。

教科書やテキストを読み始めると急に眠くなるという方は、その教科書やテキストに対して興味を持っていない証拠です。

おすすめの対策

では実際にテキストを開き、勉強を始めたものの眠気に襲われてしまった場合はどうすればいいでしょう?

この対処法を知っているかいないかで勉強の効率は大きく変わってきます。眠気の原因にもよりますが、いくつか対処の方法が考えられますので、それぞれの対策について解説していきましょう。

勉強科目を変えてみる

特に受験勉強をしている学生さんにおすすめの方法が勉強する科目を変更するという対処法です。

科目を変えるのが難しい場合はインプットの勉強をやめアウトプットに切り替える。つまり演習問題にチャレンジするという方法もあります。

とにかく今開いているテキストに魅力を、刺激を感じていないのであれば、別のテキストを開く、ページを開くなど工夫してみるといいでしょう。

気分転換

同じく勉強が単調で眠くなってしまうのであれば気分転換もひとつの方法です。

何かほかの事をすることで気分が刷新され、改めて勉強と向き合うことができるかもしれません。とはいえ勉強に戻ってこれなくなるような気分転換はNGです。

テレビやインターネットの動画配信などは、一度観出すと長くなってしまい、勉強時間が確保できません。同じ理由で読書もおすすめはできません。

気分転換といっても何か他のことを始める必要はありません。顔を洗う、歯磨きをするだけでも気分はリフレッシュできますので、すぐにできる簡単な方法でリフレッシュをしてみましょう。

軽い運動

刺激がない場合の気分転換でもあり、ちょっとした疲労感やだるさを感じている時の対策にもなるのが軽い運動です。

もちろんあまり本格的に体を動かしてしまうと、かえって疲労感がたまりますが、普段伸ばしていない筋を伸ばすようなストレッチ、屋内でも簡単にできるラジオ体操のような軽い運動をすることで脳も体もすっきりすることがあります。

また、時間的に、体力的に問題がなければ、15分ほど外を散歩するのもおすすめです。エアコンのきいた屋内で眠気を感じているとき、あえて外出することで気分がすっきりすることも珍しくありません。

誰かとちょっとした会話をする

気分転換のひとつの方法として、誰かと少し会話をするというのもおすすめの方法です。ほかの人と会話するとき、人間の脳はいろいろなことを考えます。

自分の話したいことをどうやって整理して伝えるかでも脳は働きますし、相手の話を聞き理解するためにも脳は働きます。

恋人や奥様、旦那さん、同居の家族などと、他愛もない会話をすることで頭がすっきりし眠気を抑えることができることがあります。

少しの時間仮眠を取る

睡眠不足や栄養不足などから眠くなってしまう場合は、もう寝てしまうしか方法がありません。これは体と脳が睡眠を求めている状態ですので、無理に抗ってもマイナスの効果しか出ませんので、思い切って仮眠を取りましょう。

仮眠の目安は20~30分程度です。もし同居の家族がいるのであれば、何時になったら起こしてほしいとお願いしておいてもいいでしょう。

日頃から意識したいこと

最後に勉強時間に眠気を感じなくなるために、日常生活で注意できるポイントがないか考えていきたいと思います。ちょっとしたことで改善できる可能性がありますので、眠気に困っている方は試してみましょう。

生活習慣を見直す

まずは生活習慣の見直しです。生活リズムを変えることで、自分の体内時計を変え、勉強時間を確保することを目指しましょう。

理想としては早寝早起きです。学校や部活、仕事が終わった後の深夜に勉強をするよりも、仕事に行く前の早朝に勉強をしたほうが勉強効率は高くなります。

栄養バランスの取れた食事を心がける

人体にとって必要な栄養素が不足すると、人体の活動は鈍化します。つまり疲労感やだるさを感じやすくなるということです。

そうならないためにはバランスの取れた食事が重要です。栄養素の働きなども考えながら、バランスよく、しっかりと食事を摂るように心がけましょう。

適度な運動

過度な運動はもちろん疲労の原因となりますが、適度な運動は体や脳を活性化させてくれます。なにも本格的にジョギングを始めたり、ヨガ教室に通う必要はありません。

ちょっと近所を散歩する、軽い体操をするだけでも効果はありますので、時間を作って体を動かしてみましょう。

まとめ

勉強中に襲ってくる眠気の原因は、体調や生活習慣によっておこるものがほとんどです。

いろいろと改善を試して、どうしても眠気に襲われたときは、気分転換をしたり、体を動かしたりなど、一度テキストから離れてみましょう。ちょっとしたことで気分転換ができ、眠気が解消するかもしれません。

それでも眠い場合は体や脳が本格的に睡眠による休息を求めている証拠です。無理せず少し仮眠をとるようにしましょう。

志望校を目指すためには、勉強時間の確保が最重要課題となります。その重要な勉強時間に眠気を感じないようにするためには、普段の生活リズムの改善が最適解です。

栄養バランスの取れた食事を三食しっかり食べ、適度な運動を心がけながら早寝早起きのリズムで生活することで自然と体調がよくなり、勉強時間に眠気を感じることも少なくなるでしょう。

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