大人の学び直し

近年注目を集めているのが、大人の学び直しです。学び直しとは新たな知識を吸収するのではなく、かつて小学校~高校などで学んだはずの知識を改めて学び直すというものです。

この学び直しが注目を集めているのは、いろいろなメリットが考えられるからです。

しかし、学び直しとするといっても方法は限られています。高校時代の勉強を学び直すといっても、社会人向けに門戸を開く学習塾はほぼありませんし、通うのも難しいでしょう。

そんな学び直しのメリットや、学び直しをする意味、さらにその方法やおすすめの勉強方法をご紹介しましょう。

学び直しとは?

子どもの頃は多くの方が勉強をすることが嫌い・苦手だったかと思います。
授業中に眠ってしまったり、宿題をやらなかったりという経験があるという方も多いでしょう。

受験勉強にしても同様です。より偏差値の高い高校や大学を目指して、毎日寝る間も惜しんで勉強をした経験があるという方は少ないのではないでしょうか?

子どもの頃には勉強以上に魅力的なものが多く、ついつい勉強は後回しになってしまうものです。また、勉強の大切さに気付くことも難しかったかと思います。

しかし年齢を重ねて大人になり、社会人として働き始めると、徐々に勉強の大切さを感じていくものです。

そしてそんな大人たちが今、昔の勉強の学び直しに興味を持ち始めているというのが現状です。

「学び」と「学び直し」の違い

一般的に学びも学び直しも似たような意味で考えがちです。しかし学びと学び直しには大きな違いがあります。

学びとは、新たな知識を身に着けることです。学生のころは毎日授業があり、その授業で新たな知識を得ていました。つまり特に意識をしなくても自然に行っていたのが学びです。

一方学び直しとは、かつて学んだはずの事を再度学び、思い出すことです。新たな知識を加えるのではなく、脳のどこかにあるはずの記憶を思い出す行為、または脳の奥の引き出しにしまい込んで取り出せなくなっているものを改めて確認するための行為です。

ではこの学び直しにどのような効果があるかを考えていきたいと思います。

学び直しをする意味は?

子どもの頃はあんなに嫌だった勉強を、大人になって学び直すことにどのような意味があるのでしょうか?

子どもの頃とは違い、毎日朝から晩まで仕事をし、疲れている状態で学び直す、もしくは小さな子どもの面倒を見ながら、わずかな時間を見つけて学び直すには、それなりに意味がないとなかなか始めるきっかけがつかめません。

そんな学び直しの意味について考えてみましょう。

一般常識の再確認

学校教育では小学校、中学校、高校と段階を踏んだ教育が進められています。

この中で小中学校時代の教育を義務教育と定め、日本国民誰もが平等に受けるべき教育としています。

この義務教育時代に教わった勉強は、すべての勉強の基礎中の基礎となる一般常識、一般知識の範囲となります。

どんなに難しい方程式も、小学校で習う四則計算(足し算、引き算、掛け算、割り算)を用いて計算します。
どんなに長文の英文でも、中学校の時にならったSVOC構文が基礎となっています。

このようにどのような学問もこの義務教育機関に習ったことをベースとしており、義務教育期間に習ったことを学び直すということは、自身の一般常識の部分を再確認するための勉強ということになります。

また、小中学校の頃は何も考えずに教科書のあるがままの内容を習い、覚えていた事柄も、大人になって学び直すことで新たな発見、気づきにたどり着くこともあります。

鎌倉幕府が誕生した年を知っている方は多いかと思いますが、なぜあのタイミングで幕府を開いたのか?なぜ鎌倉だったのか?
なぜこの鎌倉幕府成立を勉強したのか?その後どうなったのか?

子どもの頃には意識していなかった部分も、大人になって学び直すことで興味が沸く部分もあるでしょう。これも学び直しをする意味の一つと言えます。

勉強の基礎を見直すことができる

さらに高校時代の勉強を学び直すことでさらに知識は深まります。
高校時代の勉強は、義務教育期間の知識をベースに、より専門性を深めた分野を学びます。

そのため今現在大人として社会に出ている中でも、十分に役立てることができる分野を学ぶことになります。

高校時代の勉強を学び直すことの大きな効果は、勉強の基礎が出来上がるということ。

この基礎ができていると、新たな分野の知識を身に着けるときに、理解が早くなります。
大人になって、仕事をしていても、未知の分野にぶつかることは多いかと思います。

そんな未知の分野の知識を身に着ける際、高校時代に学んだことがきっちり身についていると、新たな学びがスムーズに進むことになります。

もうひとつ、現在社会に出て働いている方の中には、高校時代に特定の科目を習っていないという方も多いかと思います。

2006年に発覚し、大きな問題となった「高等学校必修科目未履修問題」。

一部の高校が進学実績を上げるために、本来必修科目として教えるべき教科を教えず、受験に必要な教科のみを教えていたという問題が明るみになり、全国広い範囲の高校で、必修科目を教えていなかったという問題が発覚しました。

この当時高校生だった社会人の方は、高校で学ぶべき科目を習っていないということになります。

この未履修の科目の知識を穴埋めするのも、学び直しの大きな意味と言えるでしょう。

新たな「学び」への意欲が増す

大人になってから過去に習った勉強を再度学び直すことで生まれるもっとも大きな効果は、「学び」に対する意欲が高まることです。

学びとは新たな知識を得ることです。上でも触れたとおり、新たな知識を得るには、その基礎となる高校までに習った勉強の知識が不可欠となります。

元素記号の意味をよく知らない方に、いきなり化学式を見せてもまず理解することはできません。
ローマ帝国の強さを知らない方がいきなり西欧の歴史に触れてもイメージが沸かないでしょう。

新たな知識を得るにはその基礎となる知識が必要となり、その基礎の知識を身に着けるために学び直しが有効な手段となります。

さらに言えば、学び直しは簡単です。基本的には一度習ったことを思い出す作業ですので、大きな壁にぶつかることはありません。

こういった簡単な学びで知識を得る楽しみを知ると、新たなことを学ぶ意欲に繋がります。

知識の面でも意欲の面でも、新たな知識を学ぶきっかけとなり得るのが学び直しということになります。

学び直しをする場合のポイント

学び直しをする際、ポイントとして意識しておきたいことをいくつか上げておきましょう。
まず学び直しは義務でもなければ誰かに強要されて始めるものでもありません。

自分の興味に基づいて始めることですので、すべての分野を均等に学ぶ必要は全くありません。

高校時代の英語を学びたい、数学の数列について学びたい、世界史、特に中世ヨーロッパに関して学び直したいなど、自身の興味のある分野だけを学び直せばいいでしょう。

このように、自分の興味がある分野のみを学び直す際の問題は、途中で興味をなくしてしまう可能性があるということです。

せっかく学び直しをするのですから、始めた分野はしっかりと身につけたいところ。では、途中でやめないためにどのようなポイントに注意すればいいでしょう。

何のために学び直すのかを明確にする

まず大事になるのが、なぜ学び直しをしようと思ったのか、そのきっかけ、理由を明確にしておくことが挙げられます。

学び直しはしなければいけないことではありませんので、なぜ学び直すのかという理由を明確にすることでモチベーションの維持がしやすくなります。

例えば自身のお子さんが数学を苦手としており、家庭でしっかり教えてあげられるようになりたいであるとか、ビジネスの相手先が海外で、その国の文化や歴史を学びたいなど、学び直しを考えるにはそれなりに理由があるかと思います。

その理由を常に思い出し、何のために学び直しているのかをはっきり理解しておくことが重要です。

ポイントを絞り込んでしっかり学び直す

もうひとつポイントとなるのが何を学ぶかしっかりと絞り込むことです。

繰り返しになりますが学び直しは義務ではなく、自分の意志で行うものです。そこには明確な理由があり、その理由に基づいて始めたはずです。

上で紹介した例で考えれば、お子さんが数学の、特に関数問題が苦手であるというのであれば、高校数学の関数に関する分野に絞り込んでしっかりと学ぶことが重要です。

また、ビジネスで知り合った海外の方がイタリアの方であれば、イタリアの歴史に絞り込んで学ぶのがポイントということになります。

ポイントを絞り込んで学び直し、学び直す中で新たに興味が沸く分野があればその分野を学び直す。

こうして分野を広げていくことで、自身も楽しみながら学び直すことができるでしょう。
最初から無理にすべての分野を学び直そうとしないことがポイントとなります。

学び直しの方法とメリット・デメリット

学習方法は、自身で参考書などを購入し、自身で調べながら学ぶ独学と、現役高校生も利用している通信講座を受講する方法です。

では、それぞれの勉強方法のメリットとデメリットを考えてみましょう。

独学で学び直しをするメリット

独学での学び直しは何よりマイペースで勉強できるというメリットがあります。

さらに自身で参考書などをそろえる必要はありますが、それでもコストを抑えながら学ぶことができるのもメリットと言えるでしょう。

資格取得の勉強や、社内の昇進試験の勉強のように、試験日が決まっていて、義務として行う必要があるわけではありません。

とにかくマイペースでのんびり学びたいという方に向いている勉強方法と言えます。

独学で学び直しをするデメリット

独学での学び直しのデメリットとしては、不明点の解決が難しいという点が挙げられるでしょう。

誰かに教わるわけではありませんので、何か問題となる点にぶつかったら自分で解決するしかありません。

こうした不明点が多くなると問題となるのがモチベーションの維持です。

そもそも義務で行っている勉強ではありませんので、楽しさがなくなれば自然と学び直しに向き合う気持ちがなくなってしまいます。

さらに言えば参考書選びも大変です。
高校生が使うような参考書の中から、自身のレベルにあったものを探し出すのはなかなか面倒なものです。

面倒な点やうまくいかない点がいくつかあり、そのたびにモチベーションが下がってしまっては、うまく学び直すことは難しくなるでしょう。

通信講座を利用するメリット

通信講座を利用する最大のメリットは、講義動画があることです。
どんな勉強でも同様ですが、自分自身で調べ、考えて解決していくのは非常に時間がかかります。

その点、教えることのプロである講師が、講義動画教えてくれるというのは、非常に理解しやすく身につく速度も早くなります。

また通信講座ですから、自身の好きなタイミングで学習できるというメリットもあります。

大人の学び直しということを考えると、仕事をしながら、通勤をしながら、家事をしながらの勉強ということになるでしょう。

どのタイミングで勉強できるかは、その方のライフスタイルや仕事の関係で大きく変わってきます。

通信講座であれば、自身の好きなタイミングで視聴、勉強ができるので無理なく勉強を続けることができます。

テキストに関しては、講義動画とセットになっているケースと、テキストは提供されないケースに分かれます。
前者のほうがもちろん料金は高額になる傾向にあります。

テキストの有無についてですが、特に学び直しの場合はあまり必要ないでしょう。

そもそも一度習った分野を学び直すことが目的ですし、講義動画があればテキストはなくてもある程度対応できるかと思います。

どうしてもテキストが欲しい方は、書店などで自身にあったテキストを探してみましょう。

通信講座を利用するデメリット

通信講座を利用するデメリットは、まずコスト面のデメリットが考えられます。

どの講座を選ぶかによっても事情は変わりますが、独学で勉強するよりは高額なコストが必要になるのは間違いないでしょう。

また、選ぶ講座によっては通信講座のペースに合わせて勉強しなければいけないものもあり、そうなるとマイペースでの勉強ができない可能性があります。

学び直しは自分の意志で行う自由な勉強です。通信講座のペースを強要される可能性があるという点はデメリットと考えられます。

最後にもうひとつ、学び直しをする中で、ほかの教科、分野に興味がわいても、すぐにコースを変更するのは難しいケースがあるという問題があります。

物理を学んでいたが数学に興味がわいた、日本史を学んでいたが古典・古文に興味が沸いたという時に、すぐに別教科の受講ができるものでもありません。

通信講座を選ぶときは、こうしたデメリットをできるだけ抑えた講座を探すのがポイントとなります。

学び直しにおすすめの「大学ManaBun」

高校時代の勉強を大人になってから学び直したいという方におすすめの通信講座が、資格取得の講座を多数開講しているフォーサイトの「大学ManaBun」です。

大学ManaBunは、現役高校生、既卒生やも利用している大学受験対策のeラーニング講座です。大学受験対策と言っても、高校の教科書に合わせた授業の講義もそろっており、学び直しには最適な講座となっています。

では、この大学ManaBunをおすすめする理由、つまり上で紹介した通信講座のデメリットに対応した部分に関して解説していきましょう。

月額料金で全講座受講可能

まずコストの面ですが、大学ManaBunは月額550円(税込)。この月額料金を支払えば、すべての講座を視聴することが可能です。

月額の費用が必要になりますがその金額は低く、年間でも6,600円と大変お得な講座になっています。この金額であればデメリットというほどの金額ではないでしょう。

しかも月額550円ですべての講座を視聴可能です。学び直しの途中で、ほかの教科、分野に興味が出たら、すぐにその講義動画を視聴できます。

さらに各科目ごとに確認テストも提供されています。講義を視聴し、理解を深めるアウトプットとして、確認テストに挑戦すれば、その分野の理解度が確認できます。

比較的コストを抑えて、しかも幅広い分野を学び直すことができるのが大学ManaBunの大きな特徴です。

講座総時間500時間以上

すべての講座が視聴できるとなると、気になるのは動画の種類と数です。大学ManaBunでは3つのコースを展開しています。

  • スタンダード講座
  • 共通テスト対策講座
  • 東大対策講座
  • 一般的に学び直しするのであれば、スタンダード講座がいいでしょう。

    共通テスト対策講座・東大対策講座は、受験のための対策講座ですので、基本的なことよりも応用編の講座になります。

    まずはスタンダード講座で基礎的な部分を学び直し、その後興味があるのであれば視聴してもいいですが、あまり学び直しという点では効果のない講座かもしれません。

    大学ManaBunではこの3つに講座を合わせて500時間以上の講座を用意(2021年3月現在)。この後もどんどん講義動画を増やしていく予定です。

    また、月額料金で全講座視聴可能ということは、一度見た動画を再度見直すことも可能。

    一度は理解しても、後に忘れてしまったなどということがあれば、再度視聴し何度でも学び直すことが可能です。

    要点をまとめた講義

    大学ManaBunはeラーニングを基本とした通信講座です。eラーニングとは、スマホやタブレットを活用した勉強方法のこと。つまり、スマホでも視聴できる講義動画が提供されています。

    スマホでの視聴を前提としているということは、まず動画の構成自体がスマホ視聴を前提としています。

    スマホの画面はPCなどと比較すると非常に小さく、小さな画面で視聴することを前提にした動画出ないと見づらい、聞きづらいという問題があります。
    大学ManaBunの動画はこの問題点をクリアしているということになります。

    また、スマホを活用し、ちょっとしたスキマ時間でも勉強できるよう、講義動画は分かりやすく、かつ要点をまとめた非常にシンプルな構成。
    外出中のちょっとした時間でもしっかり勉強ができるのもポイントでしょう。

    まとめ

    大人になってから、今更高校時代の勉強を学び直すのも…。という方もいらっしゃるかと思います。
    しかし学び直しは、自身の持つ一般常識を再確認し、その後に積み上げてきた知識を補完してくれる非常に有効な手段です。

    学び直しには年齢も仕事も学歴も関係ありません。自分の思い立ったタイミングで、自由に始めることができるのが特徴です。

    改めて高校時代の勉強を学び直すことで、新たに気づく点があったり、今後新たな分野に学ぶ意欲が沸いたりと、マイナスになることはありません。

    学び直しを検討している方には、通信講座フォーサイトが提供する大学ManaBunがおすすめです。

    月額550円(税込)で、500時間以上の講義動画が見放題。スマホ学習にも対応した分かりやすい講義で、あなたの学び直しをサポートしてくれるでしょう。

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