より正確な勉強計画のために勉強量をデータ化しよう!
受験勉強において重要だと言われることのひとつに、日々の勉強計画を立て、それを実行していくということがあります。
計画的に勉強する重要性は理解できても、いざ実行しようとなるとなかなかうまく出来ない人も多いのではないでしょうか。そんな悩みを抱えた受験生のみなさんにおすすめしたいのが、「勉強量のデータ化」です。
勉強計画が破綻する原因
計画的な勉強を継続できない理由の一つとして、「達成できない非現実的な勉強計画を立ててしまう」ことが挙げられます。自分がどれくらい勉強を進められるか把握していないから、実態とかけ離れた計画しか立てることができないのです。
また、達成できない計画を毎回毎回立てているようでは、時間の無駄になってしまいます。
それでは、どうしたら達成可能で現実的な計画を立てられるようになるのでしょうか。
勉強した『時間』と『量』を記録しよう!
正確な勉強計画を立てるためには、「自分の時間当たりの勉強量」を把握することが必要です。そのために、「2時間でこの問題集を18問解いた」「30分でこの単語帳を50語復習した」というように、「勉強時間」と「勉強量」をデータとして蓄積してくようにしましょう。
こうしたデータを集めていくことで、「1時間あればこの問題集が9問くらい解ける」「1時間あればこの単語帳を100語復習できる」といった、おおまかな「見込み」が立つようになります。
日々データを蓄積していくことで、「見込み」もどんどん正確なものになっていきます。
(図 蓄積するデータとそれに基づく見込みの例。「見込み」はざっくりでも構いません。)
データを使った勉強計画の立て方
自分の時間当たり勉強量について「見込み」が立てられるようになったら、それを活用して勉強計画を立てていきましょう。「見込み」さえ立てられるようになっていれば、ここからの作業はとても簡単なはずです。
まずは、自分の1週間のスケジュールを確認し、勉強に充てられる「時間」を割り出します。
勉強に充てられる「時間」が分かったら、「見込み」から逆算して1週間に進めることのできる「量」を割り当てていきます。
やるべきことはたったこれだけです。もちろん、何を優先してやらなければならないかというところはよく考えなければなりませんが、それさえ決まってしまえばあとは機械的に計画を立てることができます。
データ化の注意点 だいたいでOK!
「正確な勉強計画を立てる」という目標と矛盾するようですが、勉強量をデータ化していく際には、ある程度雑にやっていくことも重要です。
極端な例ですが、「2時間43分52秒でこの問題集を7問解き、35分12秒でこの単語帳を43語復習した」といったデータを残したとしましょう。一見すると、非常にまじめにデータを取っていて模範的なようにも見えますが、ここまでのクオリティを求めようとすると、正確に時間を測る手間がかかってしまい、継続してデータを取り続けるのが重荷になってしまいます。
あまり気負いすぎず、「だいたい2時間半で7問、だいたい30分で40語」くらいの大まかさで続けていきましょう。
大事なのは緻密にやることより、継続してデータを取り続けることです。
まとめ
ある目標に向けて計画を立て、実行し、その実績を記録して次の計画に役立てる、といった手法は「PDCAサイクル」とも呼ばれ、受験勉強に限らず様々なことに取り組む際にも活用できる方法です。
初めのうちは面倒に感じたり、データを残し忘れてしまったりすることもあるかもしれませんが、習慣化することができれば強力な武器になるはずです。まずは気楽な気持ちで始めてみてはいかがでしょうか。