HSPの人が勉強する上で気をつけるべきポイント

HSPとは「Highly Sensitive Person」の頭文字で「非常に感受性が強く敏感な性質の人」を指します。

統計によると人口の20%前後、およそ5人に1人はHSPであるともいわれています。

こうしたHSPという特性を持っている方にとっては、勉強に向かう場合でも、一般的な考え方は逆効果になるケースがあります。

そこでHSPという特性を持った方が、勉強と向き合う場合に気を付けるべきポイントをいくつか紹介していきましょう。

HSPとは?

まずはHSPという特性について簡単に解説しておきましょう。HSPは先天的な特性であり、生まれ持ったものと言われています。

大きな特徴を箇条書きで紹介していくと以下の通りになります。

  • 外部からの刺激に敏感
  • 他人に共感しすぎる
  • 感受性が高い
  • 自己否定感が強い

感受性が高いため、外部からの刺激に非常に敏感な傾向があります。

これは光や音、味など五感にかかわるものから、相手の感情の動きなど目に見えないものまで全般的に敏感な傾向があります。

そのため他人の感情に同調し、共感をすることが多いのも特徴です。

これは相手が人間というケースだけではなく、ドラマや映画、本の世界などにも感情移入しやすく、感動的な作品を観て泣いてしまったり、悲しい結末の作品の影響で気分が落ち込んでしまうことも多い傾向にあります。

常に周囲に気を遣い、他人の感情を慮る傾向にありますので、普通に暮らしているだけで非常に気疲れするケースが多く、常に疲れているという特徴もあります。

同時に他人に感情移入しやすいので、相手を責めることが少なく、その分自分を否定してしまう傾向が強いのも特徴です。

勉強をする場合に問題となる点は?

一般的に語られる効率のいい勉強法の中には、HSPの特性を持つ方に合わない方法が存在します。

こういったことを知らず、無理に一般的な勉強法に合わせてしまうと、かえって勉強効率が下がる可能性があります。

さらにいえばHSPの特性を持つ方にも個人差がありますので、どの勉強法が自分に合っているのかは、いろいろと試してみるのがおすすめです。

自分に合った環境を探す必要がある

まずは勉強をする環境についてです。

一般的には静かな場所の方が集中できるというのが定説ですが、これも一概にはいえないということになります。

HSPの方は不安感が大きい方も多く、まったく音のない静かな空間は、かえって不安感を煽られ勉強に集中できない可能性があります。

また、図書館のような空間の場合、静かな中に文字を書く音やページをめくる音が響くため、必要以上にこういった小さな音が気になってしまうHSPの方もいるでしょう。

少し音があるくらいの環境の方が集中できるという方もいるでしょう。

これもHSPの特性を持つ方にはおすすめできないということになります。

上記の通り、HSPの特性を持つ方は周囲の音や光に非常に敏感です。

小さな騒音でもそれが気になる勉強に集中できないというケースも考えられます。

HSPの特性を持つ方で、普段からなかなか勉強に集中できないという方は、静かな場所(自室や図書館など)、少し騒がしい場所(リビングルームやカフェなど)など、環境の違う場所で勉強をしてみて、自分に合った環境を探してみるといいでしょう。

はっきりと目的を持つ必要がある

一般的には、勉強はまず時間を確保して「勉強する」ことが重要です。

普段あまり勉強をしない方も、無理やりでも勉強をする時間を決めることで、勉強が習慣化し、勉強が苦にならないというケースがあります。

これはHSPの方全般におすすめできない勉強法です。

不安を感じやすく、自己否定感が強いHSPの方は、「勉強をしなくてはいけない」という時間を決めてしまうと、勉強をせずにいられなくなります。

しかも勉強をしていても「これでは足りないのでは?」と不安になり、勉強をし続けてしまう傾向が強いといわれています。

こうして不安に駆られて行う勉強は、効率のいい勉強法とはいえず、いくら時間をかけてもあまり身にならないケースがほとんどです。

HSPの特性を持つ方は、細かく目標設定を決め、その目標に到達したらその日の勉強はやめるという形で勉強と向き合うことが重要になります。

自分に合った勉強方法を見つける必要がある

HSPの特性を持つ方は、何より自分に合った勉強方法を、自分で見つける必要があります。

一般的に語られる効率的な勉強法は、HSPの特性を考慮に入れているわけではありませんので、一般論に惑わされる必要は全くありません。

HSPという特性があるといっても、脳の構造がほかの人と違うというわけではありません。

勉強をすれば脳に新たな知識が加わりますし、その知識を定期的にアウトプットすることで、その記憶は長期記憶へと書き換えられます。

ただしその方法は一般な方法とは違うケースがあります。

HSPという特性にはある程度共通した傾向があるものの、個人差が大きいのも事実です。

今現在行っている勉強方法で結果が出ないのであれば、ほかの方とは違っていてもいいので、自分でもっとも勉強しやすい方法を見つけるようにしましょう。

自分に合った勉強環境とは?

HSPという特性も持つ方といってもいろいろな方がいます。

不安感が非常に強い方もいれば、不安感はそうでもないが感受性が高い方など、いろいろな方がいます。

そのためHSPの方はこういう場所で勉強すると集中できる、とひとまとめで紹介できる場所はあまりありません。

それぞれの方が、自分で最適な場所を見つける必要があります。

集中力を持てる環境

勉強場所を探すポイントは「集中できるかどうか」の一点につきます。

集中できる勉強時間は、集中できていない勉強時間とは比較にはなりません。

そこで集中できるかどうかが、自分にあった勉強環境といえます。

集中できるかどうかの判断基準は、30分間集中して勉強できるかどうかを目安と考えましょう。

人間の集中力は、長くても45分間が限度といわれています。そう考えると30分間集中できるというのは非常にいい環境と考えることができます。

ここで特にHSPの方に注意していただきたいのが、無理してそれ以上の場所を探さないということです。

不安感が強く、自己否定感も強いHSPの特性を持つ方は、30分集中できる場所を見つけても、「もっといい場所をみつけないと」と不安になってしまう傾向があります。

人間の集中力が最長45分間と聞くと、45分以上集中できる場所がないといけないと考えてしまう可能性があります。

実際45分集中できることは稀な話ですので、あまり気にせず30分間集中できれば十分と考えておくのがポイントです。

他人と一緒である必要はない

他人の目がどうしても気になってしまう傾向にあるHSP。

勉強をする場所を探す場合も、ほかの人と一緒でないといけない、変な場所で勉強をしていると変な目で見られると気にしてしまうこともあるかもしれません。

確かに自宅や図書館というのは一般的な勉強場所であり、勉強をしていても不自然ではありません。

では、一般的な勉強場所として選ばれるカフェはどうでしょう?

カフェはそもそもお茶や軽食を楽しむべき場所であり、勉強をするべきスペースではありません。

そんなカフェでも勉強をしている方は多数いらっしゃいます。

つまり周囲に迷惑をかけないのであれば、どこで勉強をしても変な目で観られることはありません。

自分が勉強に集中できるのであれば、電車の中でも、公園のベンチでも、そこがあなたに最適な勉強場所となります。

いろいろな環境を試してみる

HSPの特性を持つ方は、いろいろなタイプの方がいます。

どのタイプにどういった環境がおすすめなどの傾向はありません。

勉強に最適な場所を探すのは慌てる必要はありません。

現状の勉強場所があまり合っていないと感じているのであれば、時間があるときに気分転換がてらいろいろな場所で勉強をしてみるといいでしょう。

いつまでに、できるだけ早くなどは意識せず、偶然でも見つかればラッキーくらいのイメージで探すといい結果が出るかと思います。

目的を持つ=頑張りすぎない

目的を持って勉強をすると考えると、非常に窮屈なイメージがあるかと思います。

勉強において窮屈な縛りを設けることは、HSPの特性を持つ方にとってマイナスになるケースがあります。

しかしこの場合も目的を持つというのは、「頑張りすぎない」という意味になります。

不安を勉強で解消しない

不安感を感じやすいHSPの方は、勉強をすればするほど不安を感じていく傾向にあります。

また自己否定感も強いため、ある程度の勉強でやめた自分を責めてしまい、もっと勉強しなければいけないという感覚にとらわれてしまうこともあるでしょう。

しかし自分の不安を打ち消すための勉強はおすすめできません。

勉強は集中して行うことでその効果が大きくなります。

しかし不安を打ち消すための勉強は、勉強に集中しているわけではなく、不安を打ち消すことが目的となってしまいます。

そうならないためにも日々の目標や最終的な目的を明確に持ち、そのために勉強をしているという意識をしっかりと持ち続けることが重要でしょう。

細かくスケジュールを設定しスケジュールを守る

HSPの特性を持つ方には、スケジュール設定が重要となります。

最終的な目的を設定し、そこから逆算しで1ヶ月のスケジュールを設定し、そこから1週間、1日のスケジュールを設定しましょう。

スケジュールを設定する際は、無理のないスケジュールを決めるのがポイントです。

例えば休日1日10時間というような設定は無理をしてしまう結果となりますので、朝・昼・夜にそれぞれ2時間ずつ勉強をするような細かい時間別のスケジュールがおすすめ。

一気に10時間を消化するような設定ではなく、1~2時間程度の勉強時間を複数回設定し、その間に休憩時間を必ず組み込むようにしましょう。

さらに目的達成のためとはいえ休日の設定も忘れずに。

3日に1度、5日に1度など定期的な休日設定を忘れずに行いましょう。

勉強方法も工夫してみる

HSPの特性を持つ方は、勉強方法も工夫するのがおすすめ。

それぞれの方に合った勉強方法がありますので、自分に合った勉強方法を積極的に採り入れることで勉強効率はアップします。

書くことで覚えることが得意な人

HSPの特性を持つ方で多いのは、書くことで覚えることが得意な方です。

こういった方はノートを多めに用意し、ノートにとにかく書くことを意識しましょう。

用意するノートの種類はいくつかありますが、まず「勉強ノート」が考えられます。

勉強ノートは自分で作成するノート。勉強した範囲を理解・把握し、自分なりに構成を考えて作り上げるノートです。

丁寧に作ることで頭の中が整理され、身に付きやすくなります。

それ以外に理系の教科用に、とにかく計算式を書きまくる計算用のノートや、文系教科の暗記用に、何度も同じことを書く用のノートなどを用意しておくと、勉強効率も上がります。

これらのノートは1冊のノートにひとまとめにするのではなく、別のノートで作るのがポイントです。

声に出してしゃべることで覚えることが得意な人

自分で声に出すことで頭に物が入りやすいという方は、とにかく音読するのがおすすめです。

教科書を音読する、参考書を音読するなどはもちろん、勉強したことを自分の口で説明するようにすると勉強効率が上がります。

こうした音声はスマホなどに録音しておき、後日自分で聞き返すのがおすすめ。

説明が足りない部分があればそれはしっかりと身についていない部分ですので改めて勉強しておきましょう。

声に出すことで頭に入るという方は、友人・知人や家族に聞いてもらうのも効果的。

時折質問をしてもらえるようにしておくと、より理解度の確認ができます。

聞くことで頭に入りやすい人

ほかの人に言葉で説明してもらい、それを聞くことで身につくという方は、通信講座の講義動画などを視聴するのがおすすめ。

学校の授業を録音するのは難しいので、学校の授業は板書を写すことよりも先生の話す言葉に集中しましょう。

大学ManaBunはHSPの方に使いやすい勉強ツール

HSPの特性を持つ方は、いろいろな勉強方法を試したり、いろいろな場所で勉強をしてみることが重要になります。

そんな方におすすめしたいのが通信講座フォーサイトの大学ManaBunです。

その理由について解説していきましょう。

スマホで視聴可能なので場所を選ばない

大学ManaBunはスマホやタブレットでの視聴を前提とした講義動画を提供するサービスです。

そのためスマホの小さな画面でも見やすく、聞き取りやすい動画になっています。

さらにスマホ1台あればどこでも勉強できますので、勉強をする場所を選びません。

自分に合った環境を見つけたら、その環境でも自由に勉強できる利便性もおすすめです。

主要教科全教科対応なので好きな教科を学べる

大学ManaBunには、高校で習う主要教科の全過程に関する講義動画があります。

そのため通常の自習、定期テスト対策、さらに受験対策とさまざまな用途で利用可能です。

自分が不得意な部分だけ、授業では理解しきれなかった部分だけ、入試に向けて苦手強化の総復習など、利用者の勉強に合わせて利用できるのがおすすめポイントです。

見る・聞く・書くすべての勉強法で活用可能

講義動画を見る・聞く、内容を書き留めるなどいろいろな活用方法ができるのも大学ManaBunのおすすめポイント。

授業を進める講師も実力のある講師ばかりですので、理解が難しいポイントも親切丁寧に解説しています。

いろいろな勉強法にもしっかりと対応できる教材ということができるでしょう。

まとめ

HSPという特性を持つことで、非常に生きにくい思いをしている方も多いかと思います。

勉強一つとっても、周りの助言が自分に合わず、それでも助言した人を責めることなく、それに合わせられない自分を責めている方もいらっしゃるかと思います。

しかし、自分がやりにくい勉強法を無理やり続けても好ましい結果は残せません。

特に感受性の高いHSPの方には、それぞれの合った勉強法があります。まずはその勉強方法、環境などをしっかりと把握しましょう。

また、勉強において焦りは禁物です。不安を感じるからと無理に勉強時間を増やすのではなく、しっかりと休憩を取りながらマイペースで勉強していきましょう。

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