勉強時間の捻出方法を考えよう!勉強時間の作り方のポイントを解説
日々の中でなかなか勉強時間が作れない、勉強時間をどうやって捻出したらよいか分からないという方は多いのではないでしょうか。
日々忙しいという人はとくに、勉強時間を意識的に作り出すことが他の人と差をつけるためにも重要になります。
今回は勉強時間をどうやって作るのか、作り方のポイントについて詳しくご紹介します。
目次
高校生の平均勉強時間は?
まずは、高校生が実際に勉強している平均時間についてチェックしてみましょう。今の自分の勉強時間と比べて、平均は長いのか短いのか確認してみてくださいね。
・平日の勉強時間
平日の、授業以外の勉強時間は、通っている高校の偏差値によっても違いがあるという調査結果があるようです。
偏差値 | 1日の平均勉強時間 |
---|---|
55以上 | 約119分 |
45〜55 | 約85分 |
45未満 | 約45分 |
受験生に限定するとまた結果は違うかもしれませんが、全ての高校生で平均すると学校の学習環境によって、家庭での勉強時間にも大きく差が出ることがわかります。
・休日の勉強時間
休日の勉強時間については、全く勉強しない人が2割いるとの結果が出ているそう。
反対に3時間以上勉強しているという人も約2割いて、二極化している結果になっています。
小学生では、休日にほとんど勉強しない人が15%ですが、3時間以上の勉強時間の人も6%と少なく、15分~45分程度は勉強するという人が大半を占めているので、高校生が二極化していることがよくわかりますね。
高校生の理想的な勉強時間は?
・平日の勉強時間
高校生の平日の平均時間の理想は、学年によっても大きく異なります。また、目指す進学先よっても違いますが、国公立大学を目指すなら、一般的に
- 高1…2時間程度
- 高2…2.5時間程度
- 高3…4.5時間程度
が理想だと言われています。
また、高3とはいっても、部活動を引退していない時期と引退してから受験に本腰を入れる時期でも大きく異なります。
高3で部活動をしている時期なら3時間程度、引退後なら6時間程度を目指すのがいいというのが一般的な理想時間です。
・休日の勉強時間
休日の勉強時間も、同じく学年によって理想の勉強時間は変わってくるでしょう。
- 高1…2時間程度
- 高2…3時間程度
- 高3…5時間程度
あくまでも理想なので、毎週休日にここまで出来るかはわかりませんが、高いレベルの大学を目指すなら特に、理想の勉強時間を目指す必要があるといえます。
受験生の理想については後述しますが、国公立大学を目指したいという気持ちがあるならば、1~2年生の頃から高い意識を持っている人が多いです。
大切なのは、ただ長く勉強すればいいわけではないということ。
時間をたっぷり取ることができないという場合は、どれだけ密度の濃い学習ができるかということを念頭に置き、計画的に勉強することが大切です。
受験生の理想的な勉強時間は?
・平日の勉強時間
受験生の中でも、3年生の初めの頃と入試が近づいた頃では、勉強に対する意識も取り組み方も変わっていることでしょう。
3年生の初めには、まだ部活動を続けているという方も多いかもしれないので、その後に2~3時間程度、集中して勉強に取り組むのがいいですね。
自分の苦手な部分を集中的に克服したり、基本の予習・復習をきちんと行うことで学校で習う学習に遅れを取らないようにしたりすることが大切です。
3年生も終わりに近づき、受験が近づいてくると学校に通う頻度が少なくなるということもあるでしょう。
そうなると、自宅で自分なりの学習にしっかりと取り組むことが大切になってきます。睡眠はしっかりととりながら、無駄な時間を過ごさないように1日10時間を目標に学習を行うのが理想です。
・休日の勉強時間
3年生の初めの頃でも、休日で部活動も休みの日なのであれば、6~8時間は自宅学習を行うのが理想です。
なかなかまとまって学習時間を取れないという日もあるでしょうし、お出かけをする日もあるかもしれませんが、意外と日常には隙間時間が隠れているもの。
電車での移動時間や、食後に少しゆっくりしている時間に、参考書に目を通すなどできることから勉強に触れているのがいいですね。
3年生の終わり頃は、平日の勉強時間でも書いたように、登校日がとても少なくなるので、毎日が休日だという気持ちでしっかりと勉強時間を確保するようにしましょう。
高校生の1日のスケジュールは?
それでは、高校生は実際どのようなスケジュールを過ごしているのでしょうか。学校がある日の基本的なスケジュールをチェックして、勉強するための時間が隠れていないか探してみましょう。
・朝~学校が終わるまで
夜はなるべく早めに寝て、朝も早めに起きる生活を送るのが、集中して勉強を取り組むために必要です。
寝不足状態や、遅寝遅起きのスタイルを続けてしまうと、頭が働きづらく、せっかく勉強をしても効率的に学ぶことができなくなってしまいます。
もしできることなら、学校に行く前か早めに登校して、早朝学習をするのがおすすめ。
普段が夜型な人には始めは辛く感じるかもしれませんが、朝から頭を動かすことでしっかりと脳を使って学習を定着させることができますよ。
そのためには、朝ごはんをしっかりと食べてから勉強するのも大切です。エネルギーが足りない状態では、うまく脳も働かないので注意してくださいね。
また、学校でも昼休みなどの隙間時間で、暗記学習などをするのがおすすめ。単語の暗記などはどれだけやっても本番になると頭から突然抜け落ちてしまうこともあります。
不安に思うと特に忘れてしまいやすいので、たくさん勉強したから大丈夫!と安心するためにも、隙間時間で学習するのが大切です。
・放課後~寝るまで
放課後から寝るまでは、いわば自由に行動することができる時間です。裏を返すと、この時間に勉強するかしないかで、ライバルと差がつくともいえます。
気がついたらスマホを見てしまっていたという人と、塾で集中的に勉強をした人では、学習した量も質も大きく変わってくることでしょう。
塾に通って学習するのももちろんですが、自宅で学習するにしても、短時間にしっかりと密度の濃い学習がしたいものです。
ダラダラしてしまっては、結局休息時間も取ることができず、ストレスばかりが溜まってしまうので、やるべきことを決まった時間で行えるように努力しましょう。
1日の平均的なスケジュールをグラフにしてみたので、自分のスケジュールと置き換えて考えて、隙間時間はないかを今一度振り返ってみてほしいと思います。
勉強時間を探すポイント・無駄な時間がないか?
勉強時間を探すポイントとして、自分が無駄に使っている時間がないかを探すことです。
特に無駄にしやすい時間が生まれやすいのが、「学校から帰宅してから就寝までの自由時間」です。
学校に通っているとその間は学校で勉強をしますし、友達と一緒に勉強したり話をしたり有意義に過ごしていることが多いでしょう。
それに対して、自宅に帰ってからはどうしても勉強のスイッチが入らずに、ダラダラと過ごしてしまい、気づいたら夕食の時間になってしまった、という経験がある人は多いのではないでしょうか?
無駄な時間を過ごしてしまいがちなアイテムが、スマホやテレビです。
ご飯を食べた流れでテレビを見続けてしまい、気がついたらあまり勉強をする時間がなくなってしまったり、スマホでYouTubeを見ていたら関連動画でどんどんと面白いものがでてきて、やめられなくなってしまった、というのはよくあることかもしれません。
そうならないために、スマホをする時間と勉強をする時間をしっかりと分けて、計画通り進めていくことが大切です。
勉強時間を探すポイント・スキマ時間を探そう
無駄な時間を探すのはもちろんですが、他にも、意外と気がついていないスキマ時間というものが日常の中に隠れているかもしれません。
早起きすることができれば学校に行くまでに学習できますし、休憩時間に単語帳を見ることもできます。
お風呂に浸かりながらでもチェックできる単語帳や参考書も販売されているため、体を温めリラックスしながら、単語力を鍛えるのもいいですね。
理想的な勉強スケジュールの立て方
先ほどから学習時間について解説してきましたが、その中でもスケジュールを立てて密度の濃い学習をすることが大切だと何度も書いてきたと思います。
それでは、理想的な勉強スケジュールを立てるためには、どのようなポイントを意識するのが大切なのでしょうか。気をつけたいポイントをチェックしてみましょう。
学校がある日・ない日で分ける
まず、学校がある日と休日では、自由に勉強できる時間量が違うため、分けてスケジュールを立てることが大切です。
学校がある日は放課後からの自由時間に組み込む必要があるので、無理をしすぎないスケジュールにするといいでしょう。
勉強時間だけでなく、勉強量も押さえる
スケジュールを立てるときには、1日に4時間勉強する!といった時間の目標だけでなく、内容や勉強量の目標も立てておくのが大切です。
闇雲に時間数を達成するために勉強しても、内容が伴ってなくては意味がないので、何を学ぶべきかを考えるのがとても重要です。
年間・月間・週間と逆算して1日の勉強時間を考える
受験生が勉強する最終的な目標は、大学受験に合格することでしょう。
そのためには何が必要なのか、どれだけ勉強する必要があるのか、という長い目で見た目標を立て、そのためにはこの月には何をする必要があるのか、1ヶ月で目標を達成するためにはこの1週間は何をする必要があるのか、と細分化して勉強時間を検討していくのがおすすめです。
定期的に計画が実行できているかチェックし、改善する
勉強についての計画を立てても、確実に計画通りに進むとは限りません。
そのため、定期的に計画通り進んでいるのか、乖離していないかということを確認しながら、適宜改善を加えていくことが重要です。
思ったよりも進められていない教科や単元を見つけたら、重点的にやるなどその場に応じてスケジュールを更新していきましょう。
時間を考える際に押さえたいポイント
・時間だけでなく勉強量、達成度が重要
何度も解説してきましたが、勉強をする意味というのは、ただ時間を費やせばいいというわけではありません。
勉強をすることで解ける問題が増えること、テストでいい点数が取れること、最終的には志望校に合格することが目的ではないでしょうか?
その目的を達成するためには、勉強時間に何時間費やしたかということよりも、勉強してわかるようになったことや理想のテストの点数に近づけたかどうかということが重要になるのです。
勉強時間は1つの目安として、どれだけ学習が進んだかということを重視して、そのために何時間勉強する必要があるのかということを考えてみましょう。
・現状のレベルからどのレベルに達したいかを考えて計画を作る
志望校合格など、自分の中での勉強のゴールを考えるのはみんながすることですが、意外と今のスタート地点を見極めずにあやふやにスタートを切ってしまう人が多いです。
計画を立てる上で、スタートとゴールを見定めるということはとても大切なことなので、しっかりと今の自分の現状を把握することから始めましょう。
科目別の押さえたいポイント
・国語
国語は、短期集中ではなかなか難しい科目です。
短期集中でも点数が取りやすい暗記科目の勉強は後回しにしてもよいかもしれませんが、問題文を読み取る力などは、1~2年生の間に養っておきたいところです。
・数学
数学は、各学年の積み重ねなので、高1なら中学数学、高2なら数Ⅰ・数Aなど前年にやったことをしっかりと復習して、把握しながら進めていくようにしましょう。
あやふやにしてしまうと、必ず行き詰まる時がきてしまいます。
・英語
英語も、まずは中学の基礎的な英文法を確実にしておくことが大切です。さらに、単語でわからないものが出てくると、全てにつまずきがちなので、単語数を増やすことも重要。
単語は4000~5000語覚えると、大学入学共通テストでも対応できると言われています。英熟語も300~400語は覚えておきたいところです。
ManaBunとは?
自宅での学習を効率的に進めるために、ManaBunを活用するのがとてもおすすめです。
月額550円(税込)で全ての学習機能を使うことができ、東大生監修のわかりやすく面白い講義を聞くことができたり、確認テストでアウトプットをすることもできます。
高1、高2向けのスタンダード講座から、高3向けの東大対策講座まで、難易度が分けられているのも嬉しいポイント。
スマホアプリで勉強ができるので、通学の電車の中や寝る前のベッドの中など、スキマ時間で勉強しやすいのがメリットです。
まとめ
こちらの記事では、1日の勉強のスケジュールの立て方や、理想の勉強時間について解説しました。
ManaBunを活用すれば、今以上に上手にスキマ時間を使って効率的に勉強ができるようになるでしょう。
無駄に勉強時間を取るのではなく、密度の濃い学習ができるように、理解度をしっかり確認しながらよりよい学習スケジュールを立ててみてくださいね。