勉強がどうしてもつらいときは?

受験勉強や資格取得のための勉強は、毎日続けることで身になるものです。

しかし毎日続けることを、つらいと感じてしまうことも少なくありません。つらいと思いながらの勉強は効率も悪くなり、よりつらさを倍増させてしまいます。

勉強をすることがどうしてもつらいと感じてしまった時、どのように対処すればいいのでしょうか?対処法や考え方などをまとめていきましょう。

勉強をつらいと感じる理由を考える

たとえ東大や京大に入った人でも、司法試験に合格し弁護士になった人でも、勉強をつらいと感じる瞬間はあるものです。

この時漠然と「つらい」、「いやだ」と思うのではなく、なぜつらいのか、何が問題なのかを考えるのがポイントです。

つらいと感じる原因が分かれば対処法はあります。まずは自分がつらいと感じる原因を考えてみましょう。

結果が出ないとき

もっとも多いのは「結果が出ない」という不安からつらいと感じるケースでしょう。勉強は努力です。

努力は報われて初めて喜びを感じるものですが、結果が出たと実感がないと、努力をすること自体がつらくなってきます。

模試を受けたが結果が思わしくなかった、勉強したことがしっかりと身についているかどうか実感がなく不安など、結果が出ないときはあります。

資格取得の試験の場合、実際の試験で合格できなかったというのも勉強をつらいと感じさせる理由になります。

ゴールが見えないとき

特に高校入試や大学入試といった数年間にまたがる勉強は、時折ゴールが見えない不安に駆られる時があります。

いつまでこのつらい勉強を続ければ合格できるようになるのか、このつらい勉強がいつまで続くのかなど、ゴールが見えない、実感できない時もつらいと感じてしまいます。

難関資格の取得を目指す場合もゴールが見えない瞬間があります。特に受験者の上位〇%を合格とする、相対評価の資格試験などを目指す場合は、「ここまでできれば合格」というラインが見えませんので、こういった不安を感じやすくなります。

ほかにやりたいことがあるとき

勉強をつらいと感じるケースで、ほかにやりたいことがあるというケースがあります。

自分の趣味など、非常に楽しいと感じることができる時間がある方は、その楽しい時間と、勉強時間のギャップが大きいため、より勉強の時間をつらいと感じてしまいます。

趣味の時間や恋人と過ごす時間、友人と楽しく盛り上がる時間を削って、楽しいとは感じない勉強をするわけですから、つらいと感じるのも当然でしょう。

ほかにもやらないといけないことがあるとき

「やりたいこと」ではなく、「やらなければいけないこと」があるため、勉強の時間をつらいと感じるケースも考えられます。

社会人の方や主婦の方の場合、仕事や家事、育児といった生活に必要不可欠な、やらなければいけないことがあり、勉強時間の確保が難しいということがあります。

学生の方でも、学校の授業やアルバイトの時間があり、こういったやらなければいけないことがあるため、自身の勉強時間の確保が難しいというケースがあります。

勉強に集中したいものの、やらなければいけないことがあり集中できない、それがつらいというケースも少なくはないでしょう。

同じことの繰り返しがつらい

毎日の勉強は同じことの繰り返しです。特に毎日を計画的に過ごしている方は、仕事や学校に行き、帰ってきて勉強をして寝る。翌日も同じ動きの繰り返しという中で、勉強がつらいとなってしまうことがあります。

勉強をつらいと感じないように対策する

勉強を効率的に行い、確実に学んだことを身に着けるためには、勉強をつらいと感じていているわけにはいきません。

勉強をつらいと感じないように、それぞれの原因に合わせた対策を行いましょう。

結果が出る勉強に切り替える

結果が出ないことでつらいと感じている場合は、結果が出る勉強に切り替える方法があります。

結果が出ずにつらいと感じるときは、比較的難しい課題、勉強に取り組んでいることが多いはずです。

なかなか解けない問題に取り組んでいるから結果が出ないわけで、ならば結果が出やすい基本問題に切り替えることでこのつらさは解消できる可能性があります。

簡単な問題ばかり勉強をしていては、学力が上がらないという不安があるかもしれません。

しかし受験勉強でも資格取得の勉強でも、基本問題ほど重要な学習ポイントはありません。

どれだけの難題でも、基本問題の積み重ねにすぎません。解答するには基本がしっかりしていることが重要であり、基本問題の反復学習はけっして無駄な勉強法ではありません。

勉強をするのがつらいと感じたら、一度簡単な基本問題に戻ってみるようにしてみましょう。

合格後のイメージをする

勉強のゴールが見えなくてつらいという場合は、ゴールが見えるようにするのも一つの方法です。

ゴールが見えるようにするとは、この勉強の結果がどうなるかを想像するだけでも十分です。

資格取得の勉強であれば、その資格を持ったことでどのような仕事ができるか、どのような生活ができるか、収入はどうなるかなど、未来を想像してみましょう。

受験勉強の場合は、志望校の部活動やキャンパスライフをチェック。遠くなければ実際に通うキャンパスを見学に行くことで、より想像しやすくなるかと思います。

また、このつらい勉強を乗り越えた方の体験談などを読むのも効果的。多くの先人もつらい勉強を乗り越えて現在に至っていますので、その経験談に目を通してみましょう。

自分へのご褒美を作る

ほかにやりたいことがあるため勉強がつらいという方は、やりたいこともやるのが正解でしょう。

ただし無制限にやりたいことばかりをやっていては、いつまで経っても勉強が進まないということになります。

そこで提案したいのが自分へのご褒美制度です。ある程度の目標を設定し、その目標をクリアしたら一定のご褒美がもらえるというルールを決めて勉強をしましょう。

目標をクリアしたら1日ゲームができる、デートができる、バイクで出かけることができる、ライブを観に行けるなどというご褒美を設定して、勉強をつらいと思うのではなく、この目標に向かって行えるように工夫しましょう。

このご褒美制度のもうひとつのメリットは、細かな勉強計画が立てられることです。勉強を効率的に進めるためには、大きな目標から徐々に細かな目標を設定させていくことがポイント。

自分へのご褒美を設定するために、一か月単位の学習目標、一週間単位の学習計画を立てられるようになれば、必然的に勉強効率も上がり、つらいと感じることも少なくなるでしょう。

今の自分により大事なことを考える

「やらなければいけないこと」が気になり勉強をつらいと感じるようであれば、今の自分にとって重要なことは何なのかを改めて考えてみましょう。

例えば大学受験のような場合、今のあなたにもっとも重要なのは大学に入学することです。

やらなければいけないことの最上位に受験勉強があるはずで、この手の悩みとは無関係と割り切りましょう。

一方資格取得の勉強の場合、会社で義務付けられている資格の取得ではない限り、最優先課題は勉強ではないはずです。

仕事、家事、育児といった日常生活を守ることが最優先課題であり、勉強よりもそちらを優先することは悪いことではありません。

資格取得を目指す場合、試験に合格するのはその年である必要はないはずです。まずは生活を安定させ、そのうえで勉強をすることで、勉強がつらいと感じることは少なくなるはずです。

どんな仕事も基本は同じことの繰り返し

勉強が単調でつらいという方も多いかと思います。しかしどんな仕事でも基本的には毎日同じ地味なことの繰り返しです。

派手に見えるプロスポーツ界の選手たちも、毎日基本的な反復練習を繰り返すことで、華やかなプレーができるようになります。どんな仕事でも基本は同じことの繰り返しもするものです。

そもそもの基本でもあるこの単調さを、つらいと感じてしまっているようでは目標達成が難しくなってしまいます。

突き放した言い方をすれば、「単調で当たり前」ということになりますが、それでもつらいと感じる方は、週に1度など、勉強をしない日を決めてみましょう。

つらいと感じることをポジティブに捉える

勉強をつらいと感じていると、勉強効率は下がります。そこでつらいと感じること自体を、ネガティブなことではなくポジティブなことと捉えることで、状況は一変します。

少々強引な考え方ですので、できる方とできない方がいるかとは思いますが、このポジティブ化ができれば、勉強という点では相当他者より有利になります。

勉強をつらいと感じるのは難しいことに挑戦しているから

勉強をつらいと感じる理由のひとつに、取り組む課題が難しく結果が出ないという点が考えられることはすでに説明しました。

しかし、取り組んでいる課題を難しいと感じつつも勉強ができているということは、その難しい課題に挑戦し、なおかつ克服しかけていることの証明でもあります。

克服できないような難易度の課題であれば、そもそも挑戦することすらありませんし、そのことをつらいとも感じません。

反対に難易度の低い課題であれば、克服しようというほどの意気込みはなくとも克服できるため、こちらもつらいとは感じないはずです。

つらいと感じているということは、克服できそうだけどできないからつらいのであって、ほぼ克服しかけていることの証拠でもあります。

このように考え方を変えることができれば、つらい勉強ほどやりがいを感じることができるでしょう。

今つらいということは将来楽しいことがあると考える

勉強をしている今現在がつらければつらいほど、この勉強を乗り越えた先は楽しくなるという考え方もできます。

つらい思いをしているということは、そのつらさを乗り越えると間違いなく達成感を感じることができます。

達成感を感じた先に楽しいことが待っていると想像できれば、今現在がつらいほどたのしいことも大きくなるはずで、今現在のつらさをポジティブにとらえることもできるでしょう。

今とりかかっている勉強を乗り越えた後のことをイメージし、その楽しいイメージを持ちながら勉強をすることで、つらいという感覚はなくなっていくでしょう。

勉強はつらいものと開き直るのも重要

いろいろな対処法を行い、考え方を変えても、やはり目の前の勉強はつらいと思うのであれば最終手段として、「開き直る」という方法もあります。

つらいという思いを克服するわけではありませんが、つらくても続けるという方向に考え方を変えることはできるはずです。

そもそも勉強が好きな人なんていない

よほど変わった思考の方以外、勉強は基本的につらいものです。そもそも勉強が好きな人なんて多くありません。

もちろん中には勉強をすること自体が大好きという方もいるかもしれませんが、ほとんどの方は勉強をするよりゲームをしている方が楽しいですし、ライブを観に行ったり、スポーツ観戦をしたり、仲の良い友人とバーベキューをするほうが楽しいに決まっています。

誰もがつらいと思いながら勉強をしているのですから、自分がつらいと感じるのも当たり前のことで、ことさら騒ぐほどのことはありません。「勉強はつらいものだ」と割り切って勉強をするのが最善の解決策としか言いようがないわけです。

特に受験勉強をしている受験生の方は、周りの方もつらいと思いながら勉強をしているのですから、自分もつらかろうが苦しかろうが、合格のためにはやるしかないと割り切ってしまいましょう。

つらいと分かって勉強を始めたのは自分

繰り返しになりますが勉強はつらいものです。それは誰でも知っている事実です。

つまり、つらいと分かっていながら自分で目標を設定し、その目標に向けて勉強を始めたわけです。

今、目の前にある勉強を「やる」と決めたのが自分である以上、しっかりと向き合いましょう。

特に資格取得を目指す社会人の方は、仕事とは別に勉強をすると決めた自分を思い出す必要があります。

どれだけ仕事が忙しかろうが、その資格を目指すと決めた時のことを思い出し、勉強に向き合うようにしましょう。

勉強したことは決して無駄ではない

特に若い学生の方は、「数学の勉強をしても実生活で役立つことはない」という言い方をしがちですが、そんなことはありません。

仕事で書類を作成するときの漢字の知識や言葉の使い方、簡単な計算を暗算でできるか計算機が必要かという差、ニュースを見ていて世界各国の情勢を見るとき、その国がたどってきた歴史を把握しているかどうかなど、学校で習う勉強は、知らず知らずのうちに実生活でも役立っています。

つまり、つらい思いをして得た知識が無駄になることはないということ。また、つらい思いと向き合った勉強したという事実も、将来決して無駄になることはありません。

試験結果とは別に勉強して得た知識は無駄ではない

勉強で得た知識は、頭のどこかに残り続けます。この知識は決して無駄な知識ではありません。

自身で意識していない部分でも、その知識を生かしていく場面が訪れます。

人生の中にはいろいろな判断を求められるシーンが訪れるもの。何か物事を判断するときに必要となるのが情報であり、かつその情報を分析するのは知識です。

より多くの勉強をしてきた方は、この情報分析能力が高くなり、いろいろな場面で訪れる判断を間違える可能性が低くなります。

世の中には知らないよりも知っている方が有利になることが多数あります。今、目の前にある勉強もそんな事柄のひとつと思い、しっかりと知識を身につけましょう。

つらい勉強を乗り越えて合格できれば自信になる

勉強をつらいと思いながら、克服して結果を出せれば大きな自信になります。

まず単純にそれだけの学力、知識量があるということの証明になるということがありますが、それ以上に大きいのが勉強という試練を乗り越えたという自信です。

自分はつらい勉強を乗り越えて結果を出したことがあるという自信は、後の人生でも大きなプラスをもたらしますので、まずは乗り越えることを目標に勉強に挑みましょう。

まとめ

繰り返しになりますが、多くの方にとって勉強はつらいものです。

そのつらさにどう対処するか、これはその方の状況や原因次第で対処法も変わってきます。

まずは自分がなぜつらいと感じるのか原因を特定しましょう。

そのせいで少々勉強が遅れても、つらいと思いながらする勉強よりも、つらさを感じずに勉強をした方が効率は圧倒的によくなります。

まずはつらさの原因を取り除くことを考えましょう。

フォーサイトの提供する大学ManaBunでは、こうした勉強のつらさを感じさせないプログラムを多数用意しています。

結果が出ないという方には、自分の実力を実感できる演習問題を用意していますし、勉強時間のせいで趣味の時間がないという方でも、効率的に学べるプログラムで、時間に余裕のある勉強計画が立てられるなど、プラス面が多数あります。

つらいと思いながらの勉強は、効率も悪く余計勉強はつらいと思う原因になりかねません。

こうした悪循環に陥らないよう、大学ManaBunを利用して、効率的な勉強を行いましょう。

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