勉強するのに集中できる香り

勉強を効率よく進めるには、集中力が非常に重要になります。

しかし、人間の集中力は持続に限界があるため、勉強中何度も集中と非集中を繰り返しています。この集中力の継続に効果があるのが「香り」です。

どんな香りにどんな効果があるのか、どのように利用すべきかなど、勉強に効果的な香りについてご紹介していきましょう。

勉強に集中できる香りおすすめ5選

アロマテラピーという言葉がある通り、香りには多くの種類があり、その効果も多岐にわたります。

香りを感じるのはもちろん鼻であり、鼻腔から直接脳に刺激を与えることができます。

勉強に効果のある香りとなると、特に注目したいのが集中力アップに効果のある香りでしょう。

おすすめの香り5位 チョコレート

チョコレートの香りも勉強に効果のある香りとして知られています。チョコレートの主成分であるカカオには、集中力を高める効果があると言われています。

また、カカオに含まれるテオブロミンという成分は、気持ちをリラックスさせる効果があり、チョコレートの香りを嗅ぐことで脳内から分泌されるβエンドルフィンは、多幸感を感じる脳内物質となります。

勉強をしながらチョコレートの香りを嗅ぐことで、気持ちをリラックスさせ、集中力が高まるという効果が期待できます。

おすすめの香り4位 ペパーミント

ペパーミントはシソ科の多年草。世界中に広く分布しており、比較的どのような気候条件でも成長する生命力の高いハーブになります。

家庭菜園などでも育てやすいハーブと言われており、歯磨き粉などの香料としても人気の植物です。

和名で「西洋ハッカ」と言われているように、その香りはさわやかなメントールの香り。脳を活性化させ、リフレッシュ効果も期待できると言われています。

おすすめの香り3位 レモングラス

主に熱帯地方に分布するイネ科の多年草です。名前にレモンがついていますが、レモンはミカン科、こちらはイネ科ということで、植物としては全く関係ありません。

香りがレモンのようなさわやかさから「レモンのような香りがする草」ということでレモングラスと名づけられました。

さわやかで強い香りは料理やハーブティーの材料としても人気ですが、レモングラスの香りも勉強に大きな効果が期待できます。

レモンに似た香りということで想像しやすいかと思いますが、何よりリフレッシュ効果が期待できます。また、香り成分から集中力を高める効果もあると言われています。

おすすめの香り2位 ユーカリ

コアラが食べる植物としても有名なユーカリは、かつてオーストラリアの原住民アボリジニの間で、傷や発熱の際の治療薬として用いられていました。

ユーカリのアロマもさわやかでリフレッシュできる香りが特徴です。この香りは集中力を高める効果があると言われており、勉強の際に嗅ぐことで勉強効率を上げることができます。

またユーカリの香り成分には殺菌作用もあるため、お部屋の中の空気清浄や風邪予防などの効果もあり、冬場に受験勉強をしている学生の方などにはおすすめの香りになります。

おすすめの香り1位 ローズマリー

ローズマリーはシソ科の常緑低木。フランスやスペインなど地中海沿岸が原産地の歴史ある植物です。中世ヨーロッパより、貴族の間でも重宝されたといわれています。

さわやかさとグリーン調の香りが特徴で、料理の際の臭い消しにも利用されるほどハッキリと強い香りが印象的です。

ローズマリーの香りの効果は、脳の活性化を促し、集中力と記憶力を高めると言われています。

ほかにもある効果別おすすめの香り

勉強中におすすめの香りということで、特に集中力を高める効果のある香りを紹介してきましたが、勉強に必要なものは集中力だけではありません。

香りの中には免疫力を高める香りや、殺菌作用のある香り、さらに記憶力を高める香りや気分をリフレッシュする香りもあります。

勉強中に嗅ぐことで、より勉強効率を上げることが期待できる、ほかの香りもいくつかご紹介しておきましょう。

リフレッシュ効果が期待できるベルガモット

イタリア原産のミカン科の植物ベルガモット。レモンなどと同様の、柑橘系特有のさわやかな香りが特徴的なアロマになります。

香りからその味をイメージする方もいるかもしれませんが、ベルガモットは苦みが強く食用では使用されず、香料として利用するのが一般的です。

ベルガモットにはリフレッシュ効果があり、ストレス解消や精神安定などに強い効果があります。

また、国立スポーツ科学センターの研究によると、風邪やインフルエンザなどの予防効果が期待できる免疫力のアップも報告されています。

ケアレスミスを防ぐオレンジ・スイート

数多くあるアロマの中でも老若男女問わずに高い人気を誇るオレンジ・スイート。オレンジの甘酸っぱい香りが、リラックス効果を高めるといわれています。

さらに近年の研究では、オレンジ・スイートの香りを嗅いだ小学生は、計算問題でのケアレスミスが減るという研究結果が出ています。

オレンジ・スイートの香り効果で気分がリフレッシュされ、どうしても根を詰めてしまいがちな複雑な計算問題でも、常にリラックスした状態で解くことが可能。

結果ケアレスミスが減り、大きな勉強効果が期待できます。

記憶力アップにも効果が期待できるレモン

柑橘系のさわやかな香りは、頭の中をすっきりさせる効果があり、総じて勉強時にはおすすめの香りと言われています。

中でもレモンの香りには血流促進の効果があり、脳内の血流量が増えることで脳が活性化し、記憶力アップが期待できると言われています。

イライラしたときに効果的なラベンダー

勉強がうまくはかどらずにイラついてしまった経験は多くの方が持っているかと思います。そんな時に効果が見込めるのがラベンダーの香りです。

地中海沿岸が原産地の代表的なハーブで、アロマテラピーの中でももっとも有名なハーブの一つと言われています。

ラベンダーの主な効果はリラックス効果。特にイライラしたときに心を落ち着かせる効果が期待できます。さらに自律神経を整える効果もあり、免疫力アップの効果があります。

勉強における香りの効果

勉強中に効果の高い香りをいくつかご紹介してきましたが、では、そもそもなぜ香りは勉強中に効果を発揮するのでしょう?

脳の研究は現代でも進められており、まだ不明な点も多くありますが、現時点で分かっているメカニズムを、簡潔に紹介していきましょう。

脳の働きと香りの効果

人間が香りを感知するメカニズムを確認しておきましょう。香りは鼻腔から体内に入り、そのまま目の奥にある「前頭眼窩部」という部分で感知されます。

一方、勉強中に特に活発に活動している集中力や記憶力を司るのは、脳の前部、いわゆる前頭部に集中しています。

香りを感知する前頭眼窩部と非常に近い位置に、記憶力や集中力を司る機能が集中しているため、香りを感知すると同時にこれらの器官を刺激し、集中力や記憶力に影響を与えると言われています。

記憶力アップにつながる仕組み

香りが集中力に影響を与えることはなんとなくイメージできるかもしれません。

しかし、香りと記憶力が直結するイメージはあまりないかもしれません。

人間は記憶をする場合、まずは前頭部にある「海馬」という部分を利用します。記憶した物事はこの海馬で一時的に保管され、一次記憶となります。

しかし、この一次記憶はいわゆる短期記憶であり、時間とともに消えていってしまいます。

例えば、学校の試験前夜に無理やり詰め込んだ、いわゆる「一夜漬け」の記憶はこの海馬に保管されている短期記憶の状態です。

そのまま復習をしないでいると、時間とともに消えていく記憶ということになります。

この記憶を長期記憶とするためには、海馬を刺激し、一次記憶を繰り返す必要があります。これがいわゆる復習の効果と言われるものです。

一度学校の授業で習った部分を、その日のうちに復習することで海馬が刺激され、これを繰り返すことで記憶は短期記憶から長期記憶として脳内で保管されることになります。

上でも紹介した通り、香りを感知することで、特に脳の前頭部は刺激を受けます。

海馬も同様で、香りを嗅ぐことで刺激を受け、記憶を短期記憶から長期記憶へ換えやすくなるということになります。

勉強中でも上手に香りを活用する方法

勉強に香りが効果的ということは、メカニズムの点からもある程度ご理解いただけたかと思います。では、どのようにして勉強中に香りを活用するといいでしょう。

もちろん、アロマデフューザーを利用し、部屋全体をその香りで満たすのもひとつの方法ですし、むしろもっとも普通の活用法でしょう。

しかし、アロマデフューザーを持っていない、置く場所がないという方向けに、もっと手軽に活用できる方法をご紹介しましょう。

また、脳と嗅覚のメカニズム以外にも、香りを勉強に活かす方法もご紹介しましょう。

手軽に香りを利用する方法

手軽に香りを活用する方法はいくつかあります。多くの場合、香りはアロマオイルを利用して嗅ぐことになります。

まずはこのアロマオイルをハンカチなどに染み込ませ、手元に置いておくという方法があります。

置いておくでも十分香りを感じることができますが、ハッキリと香りを感じたいときは、そのハンカチで口や鼻を覆うことでより感じることが可能です。

ハンカチ以外にもティッシュに染み込ませるという方法もあるでしょう。ハンカチと違い洗濯の必要がなく、必要な分だけ用意できる利点があります。

香りを染み込ませたティッシュを机の周りに置くことで、アロマ効果を感じることができます。

アロマオイルは紙や布に染み込ませることができるという特性を活かせば、勉強で利用するテキストのブックカバーに染み込ませることも有効な手段のひとつです。

テキストをカバンなどから取り出すたびに香りが漂うため、勉強を始めるスイッチとしての効果も期待できます。

暗記などの紐づけにも活用可能

勉強における香りの有効な活用方法はまだあります。それが暗記科目などを中心に多くの科目で活用できる方法です。

記憶方法には何かと紐づけて記憶するという有効な方法があります。何かを覚えるときに、一緒に何か別なものを記憶することで、記憶を脳内に根付かせるという方法です

。上で紹介した短期記憶と長期記憶のメカニズムで考えれば、紐づけた何かを思い出すたび、暗記した項目を思い出し、長期記憶にしやすいということになります。

昔の思い出を思い出すときに、「あの曲を聞くと家族旅行を思い出す」、「あの地名を聞くと昔の芸能人を思い出す」など、なにかをきっかけにほかの記憶を思い出すことがあるかと思います。この原理を勉強で活用するわけです。

香りとともに暗記した項目は、その香りを嗅いだ時に記憶として思い出されることがあります。

また、暗記科目以外でも、例えば数学の問題でもこの臭いを嗅ぎながら解いた問題などという覚え方をすれば、長期記憶として定着しやすくなります。

まとめ

勉強と香りは、想像以上に密接な関係性にあります。香りを嗅ぎながら勉強をすることで、集中力や記憶力を高めることができ、さらに気分をリフレッシュすることで勉強効率を高めることが可能です。

特に社会人で仕事をしながら資格取得を目指すような方は、勉強時間の確保が難しくなりますので、勉強効率のアップは非常に重要になるでしょう。

大学入試などの受験勉強をしている方も、比較的手軽に記憶力や集中力をアップできますので、ぜひ利用したいところです。

効率の高い勉強は、香りだけが頼りではありません。考え抜かれたカリキュラム、効率的な演習問題、分かりやすい講座内容などを兼ね備えている通信講座は、それだけで非常に効率の高い勉強が可能になります。

通信講座フォーサイトのeラーニング講座「大学ManaBun」はこういった効率のいい勉強をかなえるために考え抜かれた講座になります。

より効率的な勉強を望む方はぜひ一度その講義内容などを確認してみてください。

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