テスト勉強の準備期間はどれくらい?いつから始めるべきか

高校生にとって毎年やってくる定期テストはあまり楽しい行事ではありません。

とはいえこのテストの結果が成績につながり、その成績が内申点につながると考えたとき、定期テストでよりよい点を取るのは、先の人生においても重要なポイントとなります。

ではそんな定期テスト対策は、いつから始めるのがベストでしょう?テスト対策の勉強期間や有効な勉強方法などに関してまとめていきましょう。

定期テスト対策はいつから始める?

まずは高校生の年間スケジュールを考慮に入れ、毎年どのタイミングでテストが行われるのかを確認しておきましょう。

高校によってカリキュラムに違いはあるかと思いますが、ここでは年間3学期制の一般的な高校のスケジュールで確認していきます。

【一般的な3学期制のテストタイミング】

テスト 実施時期
1学期中間試験 5月中旬~下旬
1学期末試験 7月中旬~下旬
2学期中間試験 10月上旬~中旬
2学期末試験 12月上旬~中旬
3学期末試験 3月上旬~中旬

1年間のスケジュールを見ると、テストの間隔はおよそ6~8週間程度と考えることができます。

これは通常のカレンダーでの計算ではなく、学校で授業が行われる日程での計算です。

つまりどのテストも、出題範囲の中心はこの6~8週間の間に授業で習った範囲ということになります。

現在の高校生の標準的な時間割を見ると、数学・国語・英語の主要3科目は週に5時間、理科・社会の2科目は週に3時間程度が一般的のようです。

そう考えるとテストで出題される試験範囲は、主要3科目で30~40時間分、ほか2教科で18~24時間分程度と考えていいでしょう。

この授業時間で習った範囲を復習するのに必要な時間が、試験対策の勉強に必要な時間ということになります。おすすめはテストの3週間前です。

定期テスト3週間前

定期テストの3週間前ですと、多くの学校ではまだ試験範囲が確定していないタイミングです。

その時点で勉強を始めるのはやや早いと感じる方もいるかもしれません。

しかし定期テストの間隔が6~8週間であると考えれば、定期テストの3週間前の時点で、定期テスト範囲の半分は習っているということになります。

前回の定期テストの範囲がわかっていれば、その範囲以降、この3週間前までに習った部分は必ず次の定期テスト範囲となります。その範囲の復習を始めるといいでしょう。

仮に定期テスト間の期間が7週間、主要3科目が週に5時間ずつ、残り2科目が3時間ずつだったとしましょう。

定期テスト3週間前の時点で4週間分の授業が終わっていると考えれば、主要3科目20時間ずつ、ほか2科目が12時間ずつ終わっていることになります。

授業1時間分の復習を10分で完了できれば、定期テスト3週間前からの1週間で、14時間勉強時間を確保すれば、4週間分の復習は完了できます。

これであれば無理に勉強時間を作る必要もなく、実現可能ではないでしょうか。

定期テスト2週間前

定期テスト2週間前になると、多くの教科において試験範囲の発表が行われる頃ではないでしょうか。

試験範囲が確定すれば、定期テストの対策をすべき範囲が確定します。

この1週前、つまり定期テスト3週間前から対策を始めていれば、この2週間前の時点で勉強すべきは3週間分。

中にはまだ授業を受けていない部分の予習が含まれますので、勉強時間はやや多めに考える必要があり、1時間分の範囲を20分かけて学ぶと仮定しましょう。

3週間分で主要3科目15時間ずつ、ほか2科目が9時間ずつですから、全部で21時間予習・復習をすればいいということに。

1日平均3時間の勉強時間は、部活動やアルバイトがある方には厳しいかもしれませんが、週末の2日間に5時間ずつ勉強時間を確保できれば、平日は2時間弱の勉強時間で達成できることになります。

定期テスト2週間前までに、定期テストの範囲を一通り終わらせておくことがポイントです。

定期テスト1週間前

定期テスト1週間前になると、部活動などもテスト休みの期間に入り、勉強時間の確保がしやすくなります。この最後の1週間でおこなうのが、弱点分野の補完です。

ここまでの2週間で復習してきた中で、自分の中で理解が深まっていないと感じる部分や、演習問題で詰まってしまった部分など、苦手と感じる分野があれば、その分野を集中的に勉強しましょう。

苦手科目がある場合は、この残りの1週間が最後のチャンスです。改めて復習することで、苦手分野を克服することも可能です。

定期テスト前の1週間は、平日1日3時間、土日は1日時間くらいの勉強時間は確保したいところ。

週末は午前中(昼間)に3時間、夜に3時間など、複数に分けて時間を確保すると、集中力も持続しやすくおすすめとなります。

定期テスト対策のポイントは?

定期テスト対策のポイントは、勉強をする習慣を身に着けておくことでしょう。定期テストは何年生になっても必ず定期的に訪れます。

そのたびに慌てるのではなく、そのタイミングに合わせて勉強をするクセを身に着けることで、定期テスト対策を苦に感じない用になるでしょう。

もっと言ってしまえば、定期テストと関係なく、毎日少しの時間でもいいので復習をする時間を持つようにするのがおすすめ。

普段から復習をしていると、復習のペースもつかめますし、何より復習の仕方が効率的になります。

勉強が効率的になれば、定期テスト対策の勉強も効率的となり、定期テスト対策に必要な時間も短縮できるということになります。

ここではそのほかにも即効性のある定期テスト対策のポイントをいくつか紹介していきます。

勉強計画をしっかり立てる

勉強をするには計画が必要です。特に定期テスト対策の勉強は、期間が決まっていますので、より計画性が重要になります。

まずはテスト対策の勉強を始める3週間前の時点で、ある程度の勉強計画を立てます。まずは1週間分の計画を立て、その後毎日の学習計画を立てます。

部活動などの時間もあるかと思いますので、自身のライフスタイルに合わせた計画が重要になりますが、できれば毎日勉強するようにしてください。

定期テスト対策をする期間は、自身に勉強を習慣づける絶好のチャンスでもあります。

部活動などで忙しい曜日でも、30分でもいいので机に向かう時間を確保しましょう。

試験範囲を一通り終えたら、残りの1週間は弱点補完の期間です。自分なりに弱点を分析し、その弱点を克服できるようなスケジュールにしましょう。

定期テスト1週間前は部活動も休み期間に入ると思いますので、少なくとも27時間(平日3時間ずつ、土日6時間ずつ)は勉強時間とします。

この27時間の間に何を学ぶかを割り振りましょう。

もちろん弱点の補完だけでは時間が余るというのであれば、得意分野をさらに伸ばす時間も考えるといいでしょう。

教材は1つに絞る

学校で行われる定期テストは、基本的に学校の授業に沿って範囲が決まります。

そこで勉強で使う教材はできれば1つに絞り込みましょう。教科書をメインとし、教科書だけでは理解が難しい部分を補完するための教材をひとつ用意するのが理想です。

この教材でおすすめは問題集。教科書には問題が少ない教科もありますので、実力を確認するための問題集が1冊あると非常に効率よく勉強が可能です。

いろいろな教材を用意すると、教材ごとに教え方が変わるため、勉強に一貫性を持たせるのが難しくなります。

いろいろな教材を開くよりは、ひとつの教材に絞り込んで勉強した方が、素直に頭に入るかと思います。

一夜漬けはNG

定期テストの最後の頼みの綱は「一夜漬け」でしょう。しかしこの勉強方法は推奨できません。

確かに一夜漬けは、翌日のテストで一定の効果があります。

しかし一夜漬けで頭に詰め込んだ知識は、脳内に定着しづらく、忘れやすい記憶となります。

学校の定期テストはそれまでの授業の積み重ねの上で出題されます。

例えば2年生の2学期の中間ですとなどは、1年生で習った範囲は理解しているうえで出題されます。

そう考えると、定期テストの対策といっても、その後の授業でも必要な知識となりますので、しっかりと頭の中に定着させなければいけないということになります。

その時のテストのためだけの一夜漬けをしてしまうと、次回以降のテストで必ず躓く事態になりますので、一夜漬けはNGと考えてください。

モチベーションのキープを心がける

定期テストの対策を3週間前から行うと考えると、問題となるのがモチベーションの維持です。

特に定期テスト1週間前の弱点補完の期間はモチベーションが間違いなく下がります。

このタイミングではテスト範囲の復習を一通り終えているため、達成感もあり、さらにこれから苦手な分野の勉強が待っていると思うと、当然モチベーションは上がりません。

少しでもモチベーションを維持するために、残りの1週間は苦手分野だけではなく、得意分野の勉強もはさむと効果的です。

苦手分野を1時間勉強したら次の30分は得意分野となど、細かく時間配分を考えることで、モチベーションが極端に下がることは阻止できるでしょう。

科目別対策勉強法

定期テストの勉強、特に主要5科目には、それぞれ有効な勉強法があります。

定期テスト対策の勉強として、押さえておきたいポイントを教科別に紹介していきましょう。

現国は読む・古文&漢文は調べる

国語は現代文と古典に分けて考えます。現代文は教科書に乗っている長文から出題されることが多いので、教科書をしっかり読んでおくことが重要です。

登場人物の心境の移り変わりや、その物語の風景などを想像できるようにしておくと、テストでもすんなり解答していけるでしょう。

古典に関しては何しろ調べるのが重要です。教科書で習った文を改めて読み、読めない語句、意味がわからない語句などがないようにしておくことが重要です。

社会は関連付けて暗記する

社会科の科目は暗記力が試される科目が多く、その暗記の方法が大きなポイントとなります。

暗記をする場合は、ひとつひとつの項目を単独で覚えようとすると非常に負担が大きくなります。そこで何かと関連付けて覚えるようにしましょう。

世界史・日本史といった歴史科目では、その事案が発生したタイミングに注目。

同じタイミングで起こった別の戦争や政策などの項目と絡めて、物語のように覚えると覚えやすいでしょう。

地理なども、どこの国でどんな問題があるかなどを個別に覚えるのではなく、気候の特徴や、民族の特徴などと合わせて覚えると頭に入りやすくなります。

「どこそこの国は気候が乾燥しているからこうした産業が盛ん」といった覚え方を基本にすると覚えやすいでしょう。

暗記科目は単体で覚えるのではなく、何かと関連付ける、連続性を持たせるといった覚え方がおすすめです。

英語は単語と文法の再確認

英語の勉強方法は単語と文法に注目。試験範囲の長文を読み、まず意味が怪しい単語をすべて書き出します。単語帳などを利用するのも効果的です。

さらに特徴的な文法が使われている部分も抜粋し、その文法に関して調べておきましょう。

そして重要なのが音読です。試験範囲の英文を音読し、発音が怪しい単語は改めて調べるのはもちろん、音から綴りや文法を頭の中で英語のままイメージできるようになると、勉強効率はアップするでしょう。

理科はイメージするのが重要

理科の各科目も比較的暗記が多い科目になります。

しかし社会の科目と違うのは、関連性のある項目が少ないということ。物理の公式にしても化学式にしても、単体で頭に叩き込むしかありません。

しかし理科の科目で暗記すべき項目には、「なぜそうなるのか?」が解説できる項目ばかりです。この点では数学の公式に近いということができます。

なぜそうなるのかという理屈を理解しておけば、最悪その暗記項目を忘れても、頭の中で組み立てなおすことは可能です。

理科の科目はそういう現象が起こる理屈を理解することが重要です。

数学は例題をしっかり理解する

数学の勉強法も理科の勉強法と同様に、出てきた公式がなぜそうなるのかを理解するのがポイントです。

そのためにおすすめしたいのが教科書に掲載されている例題の理解です。

教科書の例題は、教科書内で丁寧に解説されています。問題集の問題との大きな違いはここ。

問題集の解答では教科書ほど丁寧に解説していることはあまりなく、なにより例題を理解することが最善の勉強法といえます。

例題の意味が理解できれば、自然と公式も頭に入るはずですので、例題をしっかりと理解しましょう。

定期テスト対策は教科書と大学ManaBunで万全

現役高校生の定期テスト対策でおすすめしたいのが、通信講座のフォーサイトが提供するeラーニング教材「大学ManaBun」です。

学校の教科書と大学ManaBunがあれば十分な対策が可能となります。

全教科を網羅する講義動画

大学ManaBunには、高校の教科書に沿った講義動画が全部で4,000以上あります。

主要5科目の授業はすべてそろっているため、何年生のどのタイミングの定期テストでも有効に利用可能です。

講義動画を見るということは、改めてほかの教師の授業を受けるのと同じこと。

独学では理解しにくい部分も丁寧な解説で頭に入りやすいはずです。

細かく分けられた演習問題

大学ManaBunは単純な講義動画の提供サイトではありません。

各科目の単元ごとに演習問題も搭載されており、演習問題にもチャレンジできます。

科目によっては演習問題に挑戦することで、定期テストでの出題傾向が見える科目もあるため、非常におすすめです。

スマホがあればどこでも学習可能

大学ManaBunは、スマホやタブレットでの視聴を前提としたeラーニング教材です。

そのため自宅はもちろん、移動の電車内などでも受講可能、演習問題にも挑戦できますので、いつでもどこでも勉強が可能になっています。

毎月定額550円(税込)で使い放題

大学ManaBunのおすすめポイントは、毎月定額550円(税込)の定額で利用できることです。

この定額料金で全科目の全動画はもちろん演習問題などすべてのコンテンツが利用可能です。

まとめ

学校の定期テスト対策は、テストの3週間前から始めるのがおすすめです。

少なくとも2週間前から始めないと、最終的に一夜漬けに頼らざるを得なくなり、徐々に成績は下がっていってしまうでしょう。

定期テスト対策を習慣づければ、毎日の勉強も習慣となり、将来的に受験勉強が必要になった場合でも大きく役立ちます。

教科書だけでは足りない部分はほかの教材で補完する必要があります。

おすすめはフォーサイトの大学ManaBun。

講義動画や演習問題も搭載されており、定期テスト対策から受験勉強まで幅広く利用可能な教材となっています。

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