勉強に最適なライトの選び方

勉強をするデスクには、デスクライトがある方、ない方がいると思います。

できればデスクライトはあったほうがいいでしょう。とはいえ、デスクライトにはいろいろな種類があるため、どのようなポイントに着目して選んでいいかが分かりにくいものです。

そこでデスクライトを選ぶときに注目すべきポイントなどを簡単にまとめていきたいと思います。

デスクライトの重要性

勉強をするということは、教科書や参考書の細かい文字を読んだり、スマホやPCの画面を見たりすることが多くなります。

勉強をする際、気にかけておきたいのが勉強部屋の光量、つまり明るさです。

部屋の光量が足りていないと視力低下など悪影響が大きく、また勉強に集中しづらい環境となってしまいます。

とはいえ、勉強部屋にも明かりはあるという方もいらっしゃるかと思います。一般的に部屋の照明器具は部屋の中央付近に設置されています。

これに対し勉強机は多くの場合、壁に接しているかと思います。

こうなると必然的に光は勉強をする方の背後から射す形になり、勉強する方自身が影となってしまうケースがあります。

この状況を解消するにはデスクライトの設置がおすすめ。勉強をしている机にライトを設置することで、十分な光量を確保し視力低下を防ぎます。

同時に勉強の集中力も高まり、勉強効率を上げる結果も期待できます。

デスクライトの種類について

デスクライトを利用していない、もしくは利用しているがしっくりこないという方に、勉強机に設置するデスクライトに関して紹介していきたいと思います。

とはいえ、具体的な商品を紹介するのではなく、ここで紹介するのは選ぶポイントです。

まずはデスクライトの種類について紹介しましょう。デスクライトの種類は、「形状」、「光源」、そして「電源」の3つに注目。それぞれいくつか種類があり、特徴的なポイントがあります。

まずは、この種類から自身の部屋、勉強机に最適なモデルを選ぶようにしましょう。

形状は主に3種類

まずは「形状」に注目しましょう。形状は主に3タイプ。設置する場所や使い方によって最適なモデルは変わります。

一つ目は「スタンドタイプ」。単純に机の上に置いて使用するタイプです。設置自体が簡単で、しかも安定感があるのがポイント。使いやすいデスクライトを探している方におすすめです。

ただし、机の上に設置しますので、机に設置するだけのスペースが必要となります。

机の面積がさほど大きくない、いろいろな物があって設置できないケースもあるため、スタンドタイプを選ぶ際は、どの程度のスペースが必要かを事前に調べておくようにしましょう。

二つ目は「クリップタイプ」。机の天板などにクリップを使用して取り付けるタイプです。

スタンドタイプと違い、クリップで挟める場所があればどこでも設置できる設置しやすさがポイント。しかも簡単に取り外して別の場所に設置できるため、眠るときのベッドライトと併用することも可能です。

ただし、クリップで挟むだけですので、安定感を書くのが問題。もちろん挟める場所がなければ設置自体できないということになります。

三つ目は「クランプタイプ」です。クリップタイプと同様に、机の天板などを挟んで設置しますが、挟む方法がクリップではなく万力型の設置器具であるということ。

万力型のためクリップタイプよりも安定感がありますが、その半面、気軽に移動させることができないという点もあります。

形状に関してはどれがベストということはなく、設置場所の環境次第で、どのタイプを選ぶか決めるといいでしょう。

光源は主に3種類

光源にも「LED」、「蛍光灯」、「電球」と3つの種類があります。こちらに関しては好みの部分もありますが、それぞれの特徴を知っておくと選びやすいでしょう。

「LED」は近年急速に広まっている長寿命型の光源です。

一度購入すれば10年単位で使用できるので光源の交換という手間やコストはかかりません。また光源自体が発熱しないのもポイント。

デスクライトが発熱すると、必然的に頭部付近が暖まります。勉強をする場合は「頭寒足熱」が基本ですから、発熱しない光源は勉強に適しているともいえるでしょう。

また、発色を変えられたり、選んだりできるというポイントもあります。

「蛍光灯」はLEDほど長寿命ではありませんが、ある程度の寿命が期待できる光源です。

また、LEDとは違い、光源自体が発熱しますので、この点も少々気になるかもしれません。発色は購入時、もしくは交換時に選ぶことができますので、問題ないといえるでしょう。

最後に「電球」です。電球は基本的に発色が選べず、いわゆる「電球色」と呼ばれるオレンジ色の光のみとなります。

電球でも白く光るものがあると思っている方もいらっしゃるかと思いますが、それは電球ではなく、「電球型蛍光灯」です。電球タイプのデスクライトも電球型蛍光灯に交換できれば、色の選択が可能になります。

特徴のみを見れば、LEDデスクライトがもっともおすすめとなりますが、問題があるとすればコスト面。

LED光源のデスクライトは蛍光灯や電球よりもかなり高額となるため、コスト面が釣り合うかどうかを検討する必要があるでしょう。

電源は主に3種類

最後に電源タイプを紹介しておきましょう。電源タイプも大きく分けて3種類。

どれが一番自分の部屋に合うかを考えておきましょう。

一つ目は「AC電源タイプ」。いわゆるコンセントにプラグを挿して使用するタイプです。

デスクライトとしてはもっともポピュラーのタイプであり、もっとも数が多いのもこのAC電源タイプです。

直接コンセントに差して使うため、安定した明かりが期待でき使いやすいのが特徴。問題はコンセント差し込み口の位置でしょう。

デスクライト近くの壁にある場合は問題ありませんが、遠くに差し込み口がある場合、コードが部屋内の移動の邪魔になる可能性があります。延長コードなどで、ひっかからないように設置しましょう。

二つ目は「モバイルバッテリー」のタイプ。充電器やPCに差すため、コードが移動の邪魔になることは少なく、コンパクトに使えるというメリットがあります。

AC電源タイプのように、アダプタを使用してコンセントに指すこともできます。

しかし、アダプターはケーブルがなかったり、短かったりすることが多く、自由度が低いです。

半面デスクライト使用時はPCの電源を入れておくことや、USB充電器をフル充電しておく必要があります。

また、充電器を使用する場合は、使用中に電源不足で消えてしまうリスクもあります。

最後に「充電式」です。充電式であれば電源コードは存在せず、特にクリップタイプのように移動させるのが簡単なモデルに向いている電源方式です。

ただし、毎日の充電という手間がかかります。

色の種類と勉強におすすめのライト色

勉強机に設置するデスクライトで、注目したいのが光の色です。ピンクなどの極端な色は論外として、一般的な光源の色にも3つの色が存在します。

この3つの色のうち、勉強に適した色に関して紹介しましょう。

オレンジ系の電球色

いわゆる電球を使用するデスクライトはこの色のみとなります。電球色のオレンジは暖かみがある色で、リラックスしたい部屋に最適な色。

主に寝室や寝室に置くベッドライトで人気の色です。

また、オレンジは料理をおいしく見せる色でもあり、ダイニングやキッチンなどで利用されるケースもあります。

勉強をする場合にはあまり向いている色とはいえません。勉強する際は、リラックスできる色よりも、集中できる色を選ぶことが重要です。

もちろん電球色では勉強がはかどらないとまでは言いませんが、あえて選ぶ色ではないというのが正直なところでしょう。

白色系の昼白色

蛍光灯やLED、もしくは電球型蛍光灯で選べる昼白色は、いわゆる太陽光に近い自然な色で、目にも脳にも優しい光とされています。

夜間の勉強など特に視力の低下が気になる場合でも、安心して使用できる色であり、勉強机のデスクライトに向いている光といっていいでしょう。

青白系の昼光色

白昼色に似た白い光ですが、やや青みがかっているのが昼光色です。

青白い光は集中力を高める色と言われており、ゆっくりしたいリビングや、寝室などにはあまり適さない色と言われています。

また、青は料理を照らすには不向きな色でもあり、食欲を減衰させる色と言われているため、ダイニングなどでは利用されないタイプの色です。

集中力アップを望める色ということで、勉強机のデスクライトにはこの昼光色が最適。

特に色に好みがないのであれば、迷わず昼光色を選ぶといいでしょう。

さらに細かい部分に注目するなら?

ここまでは比較的分かりやすい部分に関して、特徴やデスクライトへの向き不向きを紹介してきました。

しかし、照明器具にはほかにもいろいろなポイントがあり、さらに細かくこだわりたいという方は、こういった細かいポイントにも注目すべきでしょう。

まず紹介したいのが「光束」です。光束はその照明器具そのものの明るさを表す数値で、単位は「ルーメン(lm)」で表されます。単純に光束の数値が大きいほど明るい照明となります。

続いて「照度」にも注目しましょう。照度は「単位面積当たりの光束」を表す数値で、単位は「ルクス(lx)」で表されます。

照度も照明器具の明るさを表す数値となります。デスクライトのように部分的に照らす照明器具の場合、光束よりも照度の方が信頼できる数値になるケースがありますので覚えておきましょう。

あまり聞いたことがないかと思われる数値に「色温度」というものがあります。

これは光源の色を表す数値で、単位は「ケルビン(K)」となります。色温度という名称ですが、光源の発熱量とはまったく関係なく、光の色を表す数値となります。

ちなみに電球色が約3,000K、昼白色が約5,000K、昼光色が約6,500Kと言われています。

光の色で悩んでいる場合、色温度が低いほどオレンジ系の光で、色温度が高いほど青に近づいていくと覚えておきましょう。

最後に「演色性」です。これは物を見るとき、どれだけ太陽光のような自然光で見た時と同じように見えるかを表す数値で、単位は「Ra」となります。

デスクライトにはあまり直結しない数値ですが、参考までに数値が大きいほど(最大100)、自然光に近い光ということになります。

まとめ

勉強をするデスクにはデスクライトがあるほうが、勉強効率の面でも、目の健康の面でもいいのは間違いありません。今現在使っていない方はぜひ導入を考えましょう。

デスクライトの選び方は、基本的には設置方法、電源、光源、そして色の4つです。

ここで紹介した情報からおすすめとなるのは、AC電源タイプでLED使用、光の色は昼光色ということになります。設置方法は個々のデスクに合わせて選ぶといいでしょう。

もちろんここで紹介したことがすべてではありません。

ご自身で選んで気に入ったものがベストかと思いますので、まずはいろいろとデスクライトについて調べてみるといいでしょう。

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