勉強が捗る勉強机の選び方
自宅で勉強をするのであれば、勉強机は必須アイテムといえるでしょう。
しかし小学校のころから使っている机では、高校生には少々使いづらくなるもの。
そこで新たに勉強机を探している高校生の方に、勉強机の選び方を、勉強効率の観点からアドバイスしていきたいと思います。
目次
まずはどこに設置するかを決める
勉強する机にさほどこだわりはないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、勉強をするにおいて、そのための机があるかないかは、勉強効率にも大きく影響します。
では、実際に勉強机を購入するという場合、何を最初に考えるかといえば、勉強机をどこに設置するかという点です。
自分の部屋があり、そこに勉強机を設置するスペースがあるのであれば自室が第一候補でしょう。
しかし自分の部屋がない、あるけど机を置くほどのスペースがないということになれば、リビングなどに設置する必要があります。
また、自室があっても勉強はリビングでしたいという方もリビングに設置する勉強机を探すのがおすすめです。
最初に設置場所を決めるのは、設置場所により勉強机を選ぶ際のポイントが変わるからです。
では、最初に自室で勉強をする場合と、リビングで勉強する場合のメリットとデメリットから考えていきましょう。
勉強机の設置場所による勉強効率
多くの場合、勉強机を設置するのは自室かリビングルームでしょう。
そこでこの2箇所に絞り込んで、その場所で勉強するメリットやデメリットを考えてみましょう。
自分の部屋に設置するメリットとデメリット
まずは自身の部屋、自室に勉強机を設置し、勉強をする場合のメリットとデメリットを挙げておきましょう。
- 【メリット】集中できる環境で勉強できる
- 【メリット】大きなサイズの机でも邪魔にならない
- 【デメリット】監視の目がないのでサボりやすくなる
- 【デメリット】自分の部屋には自分の趣味のものが多く、誘惑も多くなる
自室での勉強は、なんといっても静かで集中できる環境が大きなメリットです。
自分一人の部屋であれば、自分以外に邪魔する人がいないため、騒音などを考えずにすみます。
また、自分の部屋に合うサイズとはいえ、大きな机を置いてもほかの家族の邪魔にならないというメリットもあります。
反対にデメリットを考えると、部屋の環境の問題があります。
自分の部屋ということは、自分の趣味のものも数多く置いてあるということになります。
ゲーム機や楽器、漫画やアニメなど、好きなものに囲まれた空間だけに、誘惑が多いのも事実です。
さらにこの誘惑に負けそうなとき、それを注意してくれる家族がいないのも問題です。
監視の目がない環境は、緊張感がなくかえって集中できないという状況でもあります。
リビングに設置するメリットとデメリット
続いてリビングに勉強机を設置し、リビングで勉強する場合のメリットとデメリットを考えてみましょう。
- 【メリット】家族などの監視の目があるのでサボりにくい
- 【メリット】多少音のある空間のほうが集中しやすいケースもある
- 【デメリット】単純に邪魔になるケースがある
- 【デメリット】家族などに話しかけられ集中しづらいケースも
リビングで勉強をする一番のメリットは、家族の目があるということです。
勉強をする際に監視をされると緊張感が出ますが、その分集中して勉強できるメリットでもあります。
特に自分一人で勉強をしても集中力が持続しないという方にはおすすめの設置場所といえるでしょう。
また、リビングにはほかの家族もいるため、ある程度の騒音があります。
テレビを観る、台所で洗い物をする、家族が会話をするなど、ある程度の騒音があります。
静かすぎる環境ではかえって緊張できないという方は、むしろリビングの方が集中できる環境といえるでしょう。
反対にデメリットもこうした家族の存在です。
勉強中でも必要があれば話しかけてきますし、家族の会話が盛り上がっているとどうしても気になってしまうでしょう。
また、あなたがリビングで勉強をすることで、ほかの家族が気を遣い会話をしなくなったり、テレビを観なくなるようなことも、家族にとってはデメリットといえるかもしれません。
最後に勉強机のサイズの問題です。
リビングには家族がくつろぐ空間であり、すでにある程度家具があるかと思います。
すでに家具が設置されている環境に新たに勉強机を設置するため、勉強机のサイズも限られてしまいます。
リビングのサイズや家族構成により決めるのがベスト
結論としてリビングでの勉強と自室での勉強のどちらがおすすめかとなると、勉強の効率を中心に考えるのがベストです。
勉強の効率を上げるには、勉強に集中できるかどうかが重要。
どういった環境で集中できるかには個人差がありますので、自分がより集中できる環境での勉強がおすすめということになります。
また、リビングのサイズや家族構成も考慮に入れておきましょう。
例えば一人っ子の方。こういう家族構成であれば、自室よりもリビングの方が集中できるかもしれません。
また、家族も両親だけですので、さほど迷惑をかけるということはありません。
反対に幼い年齢の弟妹がいるご家庭などは、リビングを高校生である兄姉が独占してしまうのは少しかわいそうかもしれませんし、勉強中もリビングで大騒ぎをしてしまうかもしれません。
こういった家族構成の場合は、自室での勉強の方が集中できるでしょう。
リビングルームのサイズがさほど広くなく、勉強机を置くことで動線が悪くなってしまうようであれば、これも考えものです。
動線をさえぎらないように小さな勉強机にしてしまうと、かえって勉強に集中しづらいかもしれません。
自身のタイプ、家族構成、リビングのサイズなどいろいろな状況を考慮に入れ、もっとも自分が集中できる場所に勉強机を設置し、勉強するようにしましょう。
選ぶべき勉強机のサイズは?
勉強机の設置場所が決まったら、次に決めるべきは勉強机のサイズです。
勉強机のサイズにも、勉強効率に直結するチェックポイントがありますので、勉強効率という点から検証しておきましょう。
A4版は297mm×210mm
学校の教科書や、市販の参考書、問題集などのサイズは、A4~B5サイズであることがほとんどです。
この参考書などを開いて勉強することをイメージしましょう。
ちなみにA4サイズの大きさは、幅21cm、高さ29.7cm。これが1ページの大きさですから、見開き2ページで考えると幅42cmということになります。
この参考書を開いた状態に、同じくA4版のノートを開いた場合、テキストとノートで幅84cmは必要となります。
さらに筆箱を置くスペースなどを考慮し、天板のサイズを決めるといいでしょう。
天板サイズの理想は幅100cm以上×奥行45cm以上
テキストやノートのサイズを考慮に入れると、勉強机の天板にサイズは幅100cm以上、奥行45cm以上ということになるでしょう。
テキストとノートを広げてもある程度余裕のある幅があり、同じ状況でライトや筆箱などを設置することを考えると、奥行もこの位のサイズがあるのが理想でしょう。
幅90cm程度の勉強机でもギリギリスペース的には収まりますが、スペースが狭いとテキストなどが置きづらく、それがストレスとなり勉強に集中できない可能性があります。
勉強机のサイズは100×45cmあたりが、勉強効率的にもおすすめのサイズといえるでしょう。
サイズ以外の注目ポイントは?
勉強机は設置する場所とサイズだけで決めるべきものではありません。
一度購入すれば長期間使う物になりますので、ある程度将来性も考えて選ぶのがおすすめです。
そこで大きさ以外に注目すべきポイントをいくつか挙げておきましょう。
この場合も設置場所により注目すべきポイントが変わりますので注意しましょう。
リビング向けならデスクライトは必須
リビングに設置する勉強机の場合、デスクライトはほぼ必須といえます。
リビングにも当然照明器具はありますが、その照明が電球色であるケースも多いかと思います。
電球色とはいわゆるオレンジ色の光源です。
オレンジ色の光源は、リラックスしたり、料理をおいしく見せたりするという効果はありますが、勉強に集中するにはあまり適さない色といわれています。
テキストの文字を読むにも、動画を観るにも、光源は昼白色や昼光色がおすすめ。こういった色のデスクライトを用意しましょう。
自分の部屋用であればキャスター付きの引き出しも
自分の部屋に設置する場合、ほかの家族に邪魔にならないというメリットがありますので、サイズは比較的自由に選べます。
そこでキャスター付きの引き出しなどがついている勉強机がおすすめです。
自分の部屋に設置するということは、普段から机の上にいろいろなものが置かれているということになります。
リビングに設置する場合は、勉強で使う以外は机に物を置かないケースがあるのでここは大きな違いです。
勉強の時は机上を広く使えるように、机上のものをしまえるスペースが必要です。それがキャスター付きの引き出しです。
また、書棚などの購入も同時に考えておくと、機能的に勉強机が使えるようになり、勉強効率も上がるでしょう。
リビング向けはできるだけシンプルなモデルを
リビングルームは基本的に家族がくつろぐための空間です。
そこに設置する勉強机はシンプルなモデルがおすすめです。
書棚や引き出しなどは考えず、勉強をするための机のみのモデルがいいでしょう。
勉強に関する道具はすべて自室で保管し、勉強をするときに必要なものだけを持ち込むようなイメージがいいでしょう。
シンプルな勉強机にすれば、リビングでも場所を取らず、ほかの家族にも迷惑が掛からないでしょう。
壁際に設置するなら窓の位置やサイズもチェック
最後には設置場所にかかわらず注目すべきポイントです。
これは、勉強机を壁に向かって設置する場合のポイントです。
勉強机を設置する壁に窓がある場合は、その窓からの採光を邪魔しないサイズが重要。
幅と奥行だけではなく、高さにも注意して選びましょう。また、窓に向かって設置する場合は、一緒に遮光カーテンやデスクライトの設置も考えたうえで選ぶといいでしょう。
まとめ
勉強机の選び方でも勉強効率は大きく変わります。まずはどこに設置するか、どこで勉強をするかをしっかり考えましょう。
どこで勉強するかで、勉強机を選ぶポイントも変わりますので、慎重に選びましょう。
勉強机は高校時代だけではなく、その先も使い続けることになりますので、慎重なアイテム選びが重要です。
自分が集中できる環境で、勉強効率を高めるような勉強机を慎重に選ぶのがおすすめです。