勉強するための椅子選びとは?ポイントや注意点を詳しくご紹介
「長時間座っていると疲れる」、「何時間も座っていられない」、勉強をしなければいけないのにそんな悩みを持ったことはありませんか?
集中して勉強したいなら、大事になってくるのが自分にあった学習椅子を選ぶことです。
椅子選びがうまくいけば、自然と正しい姿勢が身につき、疲れを気にせず勉強に集中することができます。学習椅子選びの重要性を解説して、学習椅子の選び方のポイントをお話しします。
目次
椅子選びが集中力を左右する!
勉強をするためになぜ椅子選びがそれほど重要なのでしょうか?その理由は、椅子選びが集中力を決めると言っても過言ではないからです。
椅子に座って長時間勉強しようと思っても、集中力が続かなければ勉強の効率も悪くなります。
勉強しなきゃと思っても、あの椅子に座りたくないなと頭をよぎるだけで、勉強を始める前からモチベーションが下がってしまいます。
自分に合った椅子で勉強すると、なぜ集中力が上がるのでしょうか?その理由は大きく分けて2つ、疲れにくくなること、姿勢が良くなることです。
疲れにくくなる
まず1つ目が、疲れにくくなることです。長時間椅子に座っていると、肩や腰、お尻が痛くなってくる経験は誰でもあるかと思います。
痛みで集中力が途切れて、ちょっと休憩してもなかなか疲れが取れず、再び机に向かいながらも頭のどこかで体が痛いなあと思っていては、勉強しても内容が頭に入ってきません。
しかし、自分に合った椅子を使うと長時間座っていても疲れにくくなり、勉強することだけに集中することができます。
長時間座ることができるということは、肩、腰、お尻に負担がかからないため、疲労が蓄積しにくいということなのです。集中力を切らさないためには、疲れないということが最も大切です。
正しい姿勢で勉強できる
2つ目が、正しい姿勢で勉強ができることです。正しい姿勢とは、膝と足首の角度が90度になり足が床につくことと、その姿勢で背もたれが背中にフィットする状態が、勉強するときの正しい姿勢です。
足が床につかないと、膝の裏が圧迫されて足の血流が悪くなります。
血流が悪くなると、足がむくんだり、全身に疲労を感じやすくなったりするため、足が床につくように調整する必要があります。
背もたれが体にフィットしていないと、体がだんだんと前傾姿勢になり猫背になってきます。
猫背になると、肩こりや腰痛の原因になるので、背もたれに体を預け、背骨が緩やかなS字カーブを描く姿勢が疲れにくい正しい姿勢です。正しい姿勢を維持できる椅子が、集中力を維持するカギになります。
疲れない姿勢を維持する学習椅子の選び方
椅子選びが集中力を決める理由がわかりました。では、学習椅子を選ぶ時にどのようなポイントがあるのでしょうか?ポイントは4つあり、そのポイント全てに該当しやすい椅子があります。
- 高さ調節と奥行き調節
- 座面と背もたれ
- 肘掛けの有無
- ゲーミングチェアは学習椅子に最適
それぞれを解説していきます。
高さ調節と奥行き調節ができる
上記で正しい姿勢を説明した通り、膝と足首の角度が90度になり足が床につくように高さ調節ができる機能があることは必須条件です。
ただし、高さ調節ができる段階があらかじめ決まっているネジで止めるものは、丁度いい高さにならない可能性が高いです。
簡単に調節が行えるように、レバーを引くと無段階で高さが調節できるものをおすすめします。さらに、座面の奥行き調節ができるかどうかも重要なポイントです。
椅子に座るときに、浅すぎると腰を支えるものが無いため腰を痛めやすくなり、深すぎると膝の裏が圧迫されて足の血流が悪くなり、全身の血の巡りが悪くなるということが起きます。
座った時に膝裏と座面の縁が6~8cmほど空いており、その状態で背もたれがフィットしているという姿勢にするため、奥行き調整機能も重要なのです。
高さ調整はあるけど奥行き調整はない椅子が多いので、両方を調節できる椅子を購入するのがベストです。
座面の硬さと背もたれの形状が合っている
お尻を支える座面は硬さが重要です。座面が硬いものだと、長時間座っているとお尻が痛くなってきます。
しかし、お尻の形にフィットするほど柔らかすぎる座面は、体勢が不安定になり余計な体力を使ってしまいます。
座面は硬すぎず柔らかすぎず、適度なクッション性のあるものが望ましいです。背もたれの形状はもたれた時に背骨のS字カーブを描く自然な姿勢になるようにフィットするものがおすすめです。
商品によっては背もたれの形状に合わせる調整機能がついているものがあり、自分に合う椅子を探さなくても、椅子を自分の体型に合わせることが可能です。
座面と背もたれが自分に合っていれば、椅子にかかる体重を分散できるので、疲れにくく長時間座れる椅子になります。
肘掛けがあるものがおすすめ
学習椅子には肘掛けがあるものをおすすめします。長時間勉強をするとしても、合間合間に小休止は必要です。
その際に肘掛けに腕を乗せることにより、肩の負担が軽くなり、腕の疲労が軽減されます。椅子から立ち上がることなく体を休めることができるのは、勉強に対する集中力を切らさないために結構重要な要素です。
また、リスニングなど音声を聞くとき、動画を見るときなど、机に手を置く必要がないときに肘掛けに腕を置いて、勉強しながらも体を少し休ませることができます。
一度椅子から離れると集中力が切れてしまう方には、座ったままリラックスできる椅子をおすすめします。
ゲーミングチェアは長時間の勉強に最適
ここまで学習椅子を選ぶポイントを説明してきましたが、これらのポイントに該当する椅子はあるのでしょうか。
そのポイント全てに該当する可能性が高い椅子がゲーミングチェアです。ゲーミングチェアとは、長時間座ってゲームをしても疲れにくいよう人間工学に基づいた設計になっている椅子です
。実はレーシングカーのコックピットをモデルにしています。
プロゲーマーなら約10時間もゲームをすることもあり、コントローラーを握ってずっと同じ姿勢のため、疲れにくく、体が安定する椅子が重視されています。
各種調節機能が整っており、頭から腰までを包み込むような背もたれは肩や腰の負担を軽くして、座面は座り心地のよい材質でフィット感を重視している、長時間座るために作られた椅子なのです。
さらに、ゲーミングチェアの特徴として、リクライニング機能があります。商品によっては180度近くリクライニングできるので、椅子で仮眠をとることも可能です。
包み込むようなデザインなので意外と安定感もあります。
他にも、メッシュ素材で蒸れにくい、キャスターは床を傷つけにくいウレタン樹脂、腰をサポートするランバーサポート付きなど至れり尽くせりな仕様になっています。
1つデメリットを挙げるとするなら、ゲーミングチェアはよくある学習椅子より多少高価だと感じます。
しかしそれは、普通の椅子よりも人の体を考えた技術が込められていて、使用している素材も体の疲れを軽減するために考えられたものを使用しているからです。
勉強をするために長く使っていくものなので、自分を高めるための投資として買って損はないと思います。
上記の理由から、ゲーミングチェアはゲーマーだけでなく、長時間勉強に集中したい人にもおすすめな学習椅子です。
これはNG!集中力が切れるダメな椅子の例
勉強に集中するための椅子選びのポイントについて説明してきました。
学習椅子を選ぶ際には、上記のポイントを押さえると失敗しにくいですが、妥協してはいけません。自分に合わないダメな椅子を選ぶと、集中力が切れやすくなってしまいます。
- 座面がフラット
- 足が地面につかない
- 机とのサイズが合わない
選ぶ時に気をつけてほしい、ダメな椅子の例をそれぞれ紹介します。
座面がフラットなもの
座面がフラットなものはお尻に体重がかかりやすく痛くなりやすいです。クッション性があっても沈み込みやすいもの、スポンジがへたりやすいものもお尻が痛くなる原因です。
椅子の写真を見て、座面が緩やかなカーブになっているかを確認し、どんな材質が使われているのかもチェックしましょう。
高さ調節をしても足が床につかないもの
自分の体格によっては高さ調節で一番下まで下ろしても、足が床につかないこともあると思います。
足が床につかない場合は、足元にフットレストやタオルを置くと高さがちょうどよくなり足の疲れも軽減されますが、足元に置いてあるものがずれたりするとちょっとストレスを感じます。
小さなストレスも積み重なれば気になってイライラしてしまいます。
そうならないよう椅子選びの時に小さめの椅子を選ぶ、使っている人の意見を見てみるなどの対策をとると良いでしょう。
机とのサイズが合わないもの
椅子を選ぶ時に見落としがちなポイントです。
椅子は完璧でストレスを感じること無く座ることができても、椅子が大きくて机に収まらない、肘掛けが机に当たって正しい姿勢ができないという問題が起きてしまうと、勉強に集中することができません。
自分が今使っている机の下の幅に収まるかどうかをチェックするのと、肘掛けの上げ下げができたり、取り外しが可能なものかを確認しておくと失敗しないでしょう。
まとめ
椅子の重要性と選び方のポイントを解説してきました。
椅子選びが集中力を決めると言っても過言ではないことが理解いただければ幸いです。最後にこれまでの要点をまとめます。
- 正しい椅子選びで疲れにくくなる、姿勢が良くなることで集中力が上がる
- 高さ調節、奥行き調節、座面、背もたれ、肘掛けの有無をチェック
- ゲーミングチェアは疲れにくい椅子のポイントをおさえているものが多い
- ダメな椅子は集中力が切れる
快適な椅子ならば勉強をするために自然と机に向かうようになるはずです。
勉強に集中するためにも、一度自分の椅子を見直してみませんか?