超有名進学校の存在

みなさん、東大に受かった人たちの中では共通の高校出身である人たちが大勢いることを知っていますか。

毎年東大をはじめとする、難関と呼ばれるような大学へ多数の合格者を輩出するような高校は一般的に「進学校」と呼ばれます。しかしそのなかでも、毎年東大に多数の合格者を輩出するような高校というのは少なく、ここではそのような高校を「超有名進学校」と呼んで、そのような高校とそれ以外の高校から東大を目指すことにおける差について紹介しようと思います。

以下では、H31年のデータを基に紹介していこうと思います。まず。以下の表を見てください。これは東大が公開している科類ごとの志願者数や合格者数などとその合計のデータです。(合格者欄の[ ]は女子を内数にて表しています。)

出典:https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/overview/e08_01.html

 

このデータによると、H31年の東大合格者数は合計で3,084人でした。ここで、出身高校別に合格者数を見てみましょう。合格者数が多い順に10校を取り上げて、それを表にすると以下のようになります。

 

この10校の合格者数を合計すると875名になります。これを先述したデータと照らし合わせて考えてみると、3.5人に一人はこの10校から出身者であることが分かります。これは他の大学とは明らかに異質であると言う事ができるでしょう。

多くの大学では生徒の出身高校は限られたものでなく、全国各地から多種多様な高校出身の人たちが集まっているはずです。しかし東大では、このような構造が基本的に大きな変化をすることなく毎年のように繰り返されています。東大の中にはこのような構造があるため、東大に受かった後に大学の中で「超有名進学校」出身の人と関わることなく生活することはほぼないでしょう。

 

それではこのような「超有名進学校」出身者と、そうではない、数年に一人合格者が出るような高校出身者とではどのような差が生まれてしまうのかについて考えていきたいと思います。多数の相違点が挙げられると思いますが、その中の一つとして、東大に入学する前の受験についての相違点について考えていきます。どのような点が大きく異なるのでしょうか。僕は先ほど述べた「数年に一人東大合格者が出るような高校」の出身者です。ですから、今回はその立場の筆者から感じた違いについて紹介します。

 

皆さんは大学受験を考えた際にどうやって志望校を決めましたか。もしくは決めるつもりですか。理系や文系、どの学部に入るのかを決めるのは自分の興味が優先されることが多いかと思いますが、その興味分野の中でどの大学を受けるのかということを決めなければなりません。それを決める要因はもちろん多くあります。その中でも友達や親、もしくは先輩や先生など周囲の人間からの影響は大きいと思われます。ここに「超有名進学校」出身者とそうでない人との大きな差が生まれます。

前者では友達や親などと大学受験について話をすると、東大や京大、もしくは国立の医学部を第一志望とすることが当然かのような風潮があるそうです。一方、僕の高校では地元にある国立大学への合格を目指し、そこへの合格者数を増やそうという学校の教育方針のようなものが感じられていました。

実際、相当な数の同期がその地元国立大学を受けていました。そもそも目指そうとしている大学の偏差値がある程度高校の中で決まっていることは一般的に多いのではないでしょうか。環境の違いがそこにあることは想像に難くありません。

 

人間は環境に左右される生き物です。しかも高校三年生なんてまだなにもわからない状態であり、そんな中で大学受験に挑むという人も多くいます。そのような時に周りの環境というものはとても大きな要因としてその人に大きな影響を与えるのですから、決して軽んじることはできないでしょう。