医学部の世界ランキング

このページでは世界の大学の医学部のランキングについて紹介しています。世界の医学部ランキングは、国内の医学部ランキングとはかなり内容が異なります。今回は、海外の有名な評価機関による大学ランキングを基に、どのような大学が世界で評価されているのか、また日本の大学は世界の中でどのような位置にいるのかについて、紹介していきます。

国内の大学だけではなく、海外の大学の医学部を受験することも検討している方は、参考にしてみてください。

気になる医学部世界ランキング

受験をするとき、ランキングは気になるものです。自分が受験を考えている大学はどのくらいのレベルにあるのか、把握するのに役立ちます。また、志望校が明確に決まっていないときも、ランキングは示唆を与えてくれます。

海外の大学への進学を考えている方は、海外の大学の医学部ランキングも気になるでしょう。医学部を持つ大学は日本にもたくさんありますが、広く海外を見渡すと、その数はさらに多くなります。また、日本の大学の力は海外に比べると見劣りするようになってきており、大学に行くならよりハイレベルな環境で学びたいと考えたいと思うこともあるでしょう。そのようなときに、医学部世界ランキングは役に立つ情報なのです。

国内のランキングとは性質が異なる

日本の大学のランキングを見ていた方は、世界の大学のランキングを見て、おやと思うかもしれません。日本の大学の医学部ランキングと、世界の大学の医学部ランキングでは、ランキングのつけかたがかなり異なるためです。

日本の大学の医学部ランキングでは、受験の難易度を基にしてランキングするのが一般的です。この大学は偏差値70だから1位だとか、この大学は偏差値65だから10位だとかいう並べ方です。シンプルだし、わかりやすい指標です。しかし、世界の医学部ランキングは、そのような評価の仕方を取っていません。もっと総合的な視野から評価しています。したがって、世界の医学部ランキング上位校が、そのまま偏差値の高い大学とイコールにならないことに注意しましょう。

医学部の世界ランキングでは何が評価される?

世界の医学部ランキングは、評価機関によって評価項目が変わってきます。日本のように評価軸は1つだけではなく、複数の点からランキングしていきます。教員比率、論文引用数、留学生比率など、さまざまな側面から大学を評価していきます。

世界の医学部ランキングはいろいろな評価機関によりなされています。その中でも有名なのが、イギリスの大学評価機関であるアクアレリ・シモンズ(QS)の「QS世界の医学部ランキング」です。QSでは、2004年から世界の医学部ランキングを発表している、歴史のある評価機関です。今回は、QSの2019年世界の医学部ランキングを紹介していきます。

QS世界の医学部ランキング評価項目

QSでは、以下の6項目を総合して医学部をランキングしています。大学全体について、さまざまな側面から検討していることがわかります。教員1人当たりの論文引用数は、その大学が学問的に優秀かどうかを測るわかりやすい指標なので、評価項目に入れるのは妥当です。しかし、QSのランキングでは、学生1人当たりの教員比率や留学生比率など、学生に対する指導のきめ細やかさや、多様性も評価項目に入れているということで、まさに総合的な評価と言えます。人間に例えると、外面だけではなく、その人間性も見て評価しているということです。

QS世界の医学部ランキング評価項目

項目
1 学者のピア・レビュー
2 雇用者の評価
3 学生1人当たりの教員比率
4 教員1人当たりの論文引用数
5 外国人教員比率
6 留学生比率

ランキングから見える日本と世界

世界の医学部ランキングを見ると、世界でどのような大学が評価されているのかわかると同時に、日本が世界でどの程度評価されているのかもわかります。ランキングの対象は、日本を含めた世界中の大学だからです。

自分の行きたいと考える大学が、世界の中でどれほどのレベルなのかは気になるところだと思います。世界の医学部ランキング上位大学と、日本の大学の世界における順位を見てみましょう。

世界ランキングトップ10

世界の医学部ランキングのトップ10は、以下のようになっています。

世界の医学部ランキング

順位 大学
1 ハーバード大学 アメリカ
2 オックスフォード大学 イギリス
3 ケンブリッジ大学 イギリス
4 スタンフォード大学 アメリカ
5 ジョンズ・ホプキンズ大学 アメリカ
6 カロリンスカ医科大学 スウェーデン
7 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) アメリカ
8 イエール大学 アメリカ
9 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL) イギリス
10 マサチューセッツ工科大学(MIT) アメリカ

トップ10のほぼすべてがイギリスとアメリカの大学で占められています。、これら大学が世界的に見て「人間性」が優れている大学であるためです。実際にどの大学も非常に知名度の高い、優秀な大学ばかりです。

東京大学医学部は何位?

日本の大学で言うと、東京大学が一番レベルの高い大学です。東京大学は世界で見るとどれくらいの順位なのかというと、26位です。

26位というのは決して高くない数字です。東大と言えば、日本国内の中でも一番高いレベルにあり、まさしく日本の最高峰です。であるにもかかわらず26位にとどまってしまっているのは残念なことです。

東京大学は、アジアの中ではトップにランキングされてきましたが、近年はアジア勢も追い上げており、2019年はシンガポール大学が23位で、東京大学を抜いています。

日本の大学の世界における位置

QSの世界の医学部ランキングは500位まで発表されています。上位10大学はほぼイギリスとアメリカで占められていますが、11位以下になると、カナダやオーストラリアなど、イギリス・アメリカ以外の大学もランクインするようになります。やはりイギリスとアメリカが多いですが、バラエティは豊かになります。

500位までを見ると、日本の大学もかなりランクインしています。日本の大学の順位を見てみましょう。

日本の大学の順位

順位 大学
26 東京大学
45 京都大学
51-100 大阪大学
51-100 東京医科歯科大学
101-150 慶応義塾大学
101-150 東北大学
151-200 九州大学
151-200 名古屋大学
151-200 北海道大学
252-300 神戸大学

ランキングで50位以内に入っているのは東京大学と京都大学のみです。ランキング上位には、旧帝大の大学が多くランクインしていることがわかります。私立の中で最も難易度が高い慶應義塾大学も、上のほうに位置しています。

こうしてみると、日本の大学の難易度ランキングとほぼ変わらない順番になっていることがわかります。旧帝大をはじめとした国立大学は高く、私立では慶応が上のほうに来ている。

日本の大学のように偏差値で比べないと、その大学のレベルの高さは測れないような気がしますが、QSのとる総合的な評価でもやはり同じ結果に行き着いているのは興味深いです。

QSの医学部評価ポイント

世界の医学部ランキングでは国公立の医学部が多くランクインしています。この理由は、国公立大学の偏差値が私立よりも高いからではなく、研究成果が評価されているからです。

一般的に、国公立大学は研究に重きを置き、私立大学は臨床に重きを置くと言われています。その流れで、国公立は私立よりも熱心に論文を発表しており、研究が盛んであるため、QSの評価項目4に当たり、順位が上がっているものと思われます。

世界の視点から学ぶ大学の選び方

QSのランキングは、大学選びをする際に別の視点を与えてくれます。つまり、我々はつい偏差値の高低ばかりを見てしまいがちですが、それ以外にも評価軸はあるということです。偏差値はそれほど高くなくても、歴史があって研究が活発な大学に行けば、自分のキャリア育成に役立つはずです。その意味で、QSのランキングは参考になります。

まとめ

世界の医学部ランキングは総合的な判断をするものです。ランキング上位大学は教育環境が整っていることが証明されており、より良い学びの場となることは間違いないでしょう。偏差値ばかりにとらわれず、ほかの視点でも大学を見てみるといいかもしれません。

6年も大学に行くのですから、学びやすい大学、自分にとって良い環境の大学を選びたいものです。