全国にある東大の施設

東大といえば、赤門がある本郷、主に1,2年生が通う駒場の両キャンパスが有名です。

しかし、実は研究施設は全国に点在しており、その面積は合計3.2億平方メートル。日本の総面積38万平方キロメートルの約0.08%にのぼります。その広さから、「日本の総面積の約0.1%が東京大学の敷地」と言われることもあります。具体的にはどのような施設があるのでしょうか。東大生も訪れることがほとんどない、全国の研究施設をのぞいてみましょう。

柏キャンパス

千葉県柏市には、東京大学柏地区キャンパスがあります。大学院のうち、理学系・工学系の各研究科の一部研究室があるほか、新領域創成科学研究科は柏キャンパスに設置されています。ほかにも、宇宙線研究所や大気海洋研究所といった研究所は柏キャンパス内に設置されています。

興味深いことに、柏キャンパス内には線路が設置されています。生産技術研究所付属千葉実験所の中に実験線があり、2017年に運用が終了した銀座線01系は研究用として1両譲渡されました。

スーパーカミオカンデ

岐阜県飛騨市の旧神岡町には宇宙線研究所が運用する実験施設「スーパーカミオカンデ」があります。金属を採掘していた神岡鉱山の跡地を再利用して建設されました。スーパーカミオカンデは、宇宙から降ってくるニュートリノを観測する巨大な施設で、50,000トンもの超純水を深さ41.4mのタンクに貯めて観測を行っています。

2020年には宇宙から届く重力波を観測する望遠鏡「KAGRA」が観測を開始しており、20年代後半の完成を目指して「ハイパーカミオカンデ」の建設が続くなど、スーパーカミオカンデの周辺にもさまざまな施設が整備されています。

北海道演習林

北海道演習林は、北海道の真ん中、富良野市に設置されている農学生命科学研究科の付属施設です。広さは22,717haにのぼり、福岡PayPayドーム約1300個分、東京ディズニーランド約500個分に相当します。

北海道演習林では、東大農学部や各大学・大学院の実習など教育活動に利用されているほか、森林の生態や経営、保全といった各分野の研究が行われています。

アタカマ天文台

アタカマ天文台は、南米チリのアタカマ砂漠に設置されている天体望遠鏡の施設です。標高は5,640mと、富士山よりも高い場所に設置されています。他の地上にある望遠鏡では観測ができない波長で観測できるなど、多くの利点があるそうです。

このように「東京大学」とひとくちに言っても、キャンパスが千葉県にあったり研究施設が全国に点在していたり、さらには南米にまで観測施設が設置されているなど、意外なさまざまな場所に東大の施設が存在しています。ちなみに、東大は53隻の船舶も所有しているそうです。もしかしたら、みなさんの近所にも意外な東大の施設があるかもしれませんよ。

参考:https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/campus-guide/list.html